エッグチェアは機能付きなんです。

「エッグチェア」アルネ・ヤコブセンが1958年のSASホテル建築の際、同時にデザインした椅子です。

＜SASホテルロビー＞

エッグと名が付く様に、まさしく卵型のエッグチェアです。この卵型の球体に包み込まれた感じが、まるで外と遮断されたように感じられる、プライベートルームとなるのです。

だからこそ広いロビーや公共施設に置かれていても、隣に座る人、後ろに座る人が全く気にならない、落ち着く空間となる椅子なのです。

そして、アルネが彫刻家の様に粘土を使いシェルの完璧なフォルムを追求した「エッグチェア」の像は、どこから眺めても綺麗なフォルムに仕上がっており、部屋の隅はもちろん、部屋の中央に置いてもそのフォルムが美しく、うっとり眺めてしまいます。そんな手作りの拘りを感じられる秘話？　

実は耳の様な所が、左右非対称なのはご存知ですか？

左右非対称なのはアルネ自身が粘土でサンプルを試行錯誤して作り、その型を手書きで図面におこし「エッグチェア」を製作しました。

そして、現在でもその当初の図面を元に、フリッツ・ハンセン社が正確に製造している事が非対称な訳なんです。

...なんだか座ったらアルネの温もりが感じれそうですね。非対称の訳はアルネの手書きの図面だったからなんです。なんだか手作り感が感じられる最高な椅子だと私は惚れ惚れいたします！

現物は見れませんが、当店にある本からアルネ・ヤコブセンの手書きデッサンと粘土のサンプルです。ご覧ください。

そして、ご存知ですか？エッグチェアにはロッキング機能が付いているのを！

レバーが時々外れた〜って方もいらっしゃいますよね？　

そんな時は、椅子をコロッとひっくり返し

そして穴にレバー入れる

あとは穴にレバーを垂直に差し込み、クルクルと回すのですが、この時に注意していただきたい事があります！

レバーをネジ穴に垂直に入れないと、ネジ穴がつぶれたり、またレバー先端のネジもつぶれてしまい、上手く入らなくなったりする事もありますので、レバーが外れた時は椅子を裏返し丁寧に作業してあげてくださいね。

レバー調整でロッキングが固くも柔らかくもできます。お好みの硬さでロッキングしてみてください。

エッグチェアは眺めても最高！座り心地も最高！なアルネ・ヤコブセンの作品なのです。

是非座りに来てくださいね。

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