今回もまたデンマーク留学中の「廣野 末紀さん」からお便りが届きましたのでご紹介させていただきます。
---------------------------------------------------------------------------
To house of tobiasjacobsen
こんにちは。
12月に入ってデンマークは一気にクリスマスの雰囲気になりました。街のあちらこちらにツリーが飾られ、お店にもプレゼント用の品物がずらりと並び、クリスマスソングが常にかかっていて、クリスマスが来るんだなぁとワクワクした気持ちになります。学校はもちろんツリーが飾られ、また25日までカウントダウン用のロウソクが毎日灯されています。クリスマスに対する熱意がすごいなと感じる毎日です。
下の写真は学校から一番近い街 "Ringkøbing "にあったツリーです。と、いっても徒歩1時間半ほどかかりますが ・・
ちなみにデンマーク(ほとんどのヨーロッパの国では、そうかもしれませんが)クリスマスにはみんな家に帰って家族でゆっくり過ごします。24日の夜にはクリスマスディナーを食べ、プレゼントを交換し、ツリーの周りで歌を歌います。25日の朝には教会に行ったり、おじいちゃん、おばあちゃんの家にあいさつに行ったりするそうです。日本の年末年始に雰囲気が近いですね。
今回はデンマークでの食生活についてお話ししたいと思います。
デンマーク人の主食はもちろんパンです。ただ皆さんが想像されるような白いふわふわの食パンやフランスパンのようなものではなく、ライ麦パンという黒いパンです。少し酸味のある、しっとりとしたパンで、少しの量でお腹がいっぱいになります。これにチーズとジャムを挟んだり、野菜を挟んでサンドイッチにしたりして食べるのが主流です。
<ライ麦パン>
またデンマーク人は人参を何もつけずにスナック感覚でボリボリ食べます(ロンドンから来た子も食べると言っていたので、もしかしたらデンマークだけではないのかもしれません)初めて見た時衝撃を受けましたが、今では私も抵抗なく食べれるようになりました。食堂にはいつもボールいっぱいの人参が鎮座しています。
また毎食必ずと言っていいほど、蒸したり、焼いたジャガイモが食卓に並びます。ご飯感覚でみんな食べます。
デンマーク人が好きなデザートと言えば "Risengrød "と呼ばれる、ミルク粥のようなものがあります。それにシナモンやバターをかけて食べます。
<Risengrød>
この間はクッキングのクラスの人たちがクリスマスディナーを振舞ってくれました。デンマークのクリスマスディナーといえば、「カラメルを絡めたジャガイモ 」や「ターキー」、デザートには「risalamande 」と呼ばれる、これまたミルク粥のようなものです。Risengrødと違うのは、その中にアーモンドのスライスが入っています。デンマークのクリスマスの伝統行事(というほど固くもないのですが)では、各人に「risalamande」の 入ったお皿が配らられるのですが、その中に一つだけ丸々のアーモンドが入ったお皿があります。その「risalamande」が当たった人には特別にプレゼントが貰えるそうです。
<ターキー>
<カラメルを絡めたジャガイモ>
またクリスマスの時期に食べるおやつとして「æbleskiver 」と呼ばれるものがあります。
<æbleskiver>
写真は以前お邪魔した先生のガーデンでいただいたものです。味はベビーカステラに近いですが、牛乳ではなくヨーグルトを使用しているので、少しさっぱりしています。すごく食べやすく、何個でも食べてしまえます。æble とはデンマーク語でリンゴを意味するのですが、リンゴはこの中に入っていません。今では冷凍のものが主流だそうです。これにジャムや粉砂糖をつけて食べます。
デンマークでの食についてはまた今後も紹介していきたいと思います。
今回はこの辺りで・・・
From.Hirono
2017年12月14日
------------------------------------------------------------------------------------
廣野さん デンマーク便りありがとうございました。
今回は"食"をテーマにしたお話でしたが、ワクワクするクリスマスの様子や 食の文化が伝わってき 大変楽しく読まさせていただきました。なんだかアットホームなデンマークでのライフスタイルが羨ましいです。
またのお便りお待ちしています。
From.reiko