約40年前に製作された幻のペルシャ絨毯

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先日、当店に大変美しいペルシャ絨毯が到着いたしました。大変緻密で美しい文様を持つ、貴重なペルシャ絨毯でございます。本日のブログではこちらのペルシャ絨毯をご紹介いたします。

 

<産地・工房について>

こちらのペルシャ絨毯、約40年ほど前にイランのイスファハーンにて製作されました。イスファハーンはかつて「世界の半分がそこにある」と言われたほど、人や富が集まった都市でした。圧倒的な装飾で有名なイマーム・モスクがあり、その大変精密で美しい文様の存在感も「世界の半分がある」と言われた所以となっています。

このイスファハーンにある最高峰の工房「ダヴァリ工房」にて、約4年の歳月をかけて織り上げられたのが現在当店にて展示中のペルシャ絨毯です。ダヴァリ工房の作品は繊細な色彩と独特なデザインで世界中のコレクターから愛されており、特に現在展示中の作品はそのダヴァリ工房の中でも最高峰の出来栄えで、この作品のあとにこれ以上の絨毯を織れる職人は出てきておりません。

 

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<素材・製法について>

一般的にペルシャ絨毯はシルクのイメージが強いですが、こちらの作品は生後半年以内の仔羊の肩の毛(コルクウール)を用いて織り上げられています。ウールはシルクよりも耐久性が高く、経年変化も美しいため、長く綺麗にご愛用いただけます。大変細く柔らかいコルクウールを使用しておりますので、毛羽立ちなどは全くなく、とても滑らかな触り心地をしています。

このような作品は、若い女の子でないと織り上げることができないと言われています。ウールが大変細く、縦紐の数も多いため、手が大きかったり乾燥していてささくれ立っているとウールに引っかかってしまい、織り上げることができないのです。織りが細かいため、眼も良く見えるうちでないと織れない、と言われています。

 

 

<デザインの特徴>

文様の縁部分にはシルクを用いており、シルクの光沢感が文様を綺麗に浮き立たせます。使い込むごとにウール部分とシルク部分に凹凸ができるため、より立体的に柄が浮き上がってくるのが特徴です。

デザインは、丸い文様(メダリオン)が3つあるのが大きな特徴となっています。丸い文様をバランスよく織り上げるのには大変な技術が必要なため、このようにメダリオンが3つあるペルシャ絨毯はほとんど類を見ないと言われています。特にこちらの作品は、他の工房には例を見ない見事なバランスでメダリオンが織り上げられています。

 

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<世界に1脚のみのチーフティンチェア 合わせて展示しております>

大変希少なこちらの作品、現在展示中の「世界に1脚のみ」のチーフティンチェアと合わせてレイアウトしております。お互いの歴史と技術が呼応し合っているような、そのような気がいたします。

 

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【商品情報】
産地:イスファハーン(イラン)
品質:羊毛(コルクウール)&絹
寸法:148×226cm(房除く)
工房:ダヴァリ工房
文様:3メダリオン

価格:7,000,000円(税抜)

 

 

<現在開催中 クラフトマンシップの真髄 開催概要>
企画展『クラフトマンシップの真髄』
2016年11月25日(金)〜12月28日(水) 12:00-19:00
場所:DANSK MOBEL GALLERY (ダンスク ムーベル ギャラリー)

住所:〒104-0061 東京都中央区銀座1-9-6 松岡第二銀緑館2F
電話:03-6263-0675

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