木材を用いたテーブルや椅子の仕上げには、「無塗装」「ソープ仕上げ」「オイル仕上げ」「ウレタン仕上げ」、などがございます。今回は、そのような仕上げの中でもデンマークで良く用いられる「ソープ仕上げ」のメンテナンス方法につき、ご紹介をさせていただきます。
<ソープ仕上げとは>
ソープ仕上げとはその名の通り、石鹸を用いた仕上げ方法となっており、無塗装に限りなく近い仕上げです。石鹸の油分が乾燥を防ぐとともに汚れを防止し、木肌の柔らかい質感は無塗装とほとんど変わらないため、大変柔らかい自然な仕上がりとなります。
その反面、オイル仕上げやウレタン塗装に比べ汚れがつきやすく、日本では敬遠される方が多いのも事実です。ただ、このソープ仕上げ、実はメンテナンスが非常に容易であり、お客様ご自身でお手入れが出来ますため、お手入れをして頂くことで綺麗に長くお使いいただけるのです。
<ソープ仕上げのメンテナンス>
それでは、具体的なメンテナンス方法を画像を交えてご案内いたします。まずは、フレーク状の無添加の石鹸をお湯に入れ、よく溶かし泡立てます。
次に、この泡立てた石鹸水をブラシにつけ、ゴシゴシと天板を洗っていきます。全体的に思い切って洗うのがコツのようです。
ブラシで洗った後は、次の写真のように石鹸の泡が天板に残っている状態となります。
この泡をタオルで拭き取っていきます。タオルを先ほどの石鹸水に浸し、それを良く絞り泡を拭き取っていきます。
石鹸の油分が天板に残っても問題ないため、水拭きなどは特にする必要はございません。石鹸水を絞ったタオルで拭きあげていただくだけで構いません。タオルで拭きあがった後は、次の写真のようになります。全体的にしっとりと濡れています。
そして、このままの状態で約40分ほど自然乾燥させます(乾燥時間はあくまで目安ですので、お部屋の環境により乾燥時間は異なってまいります)。
乾燥した後は、木の表面が細かく毛羽立っているため、番手の細かいやすりで全体をさっと撫でて表面を滑らかに仕上げます。
以上で、メンテナンス作業は完了です。このメンテナンス方法で大半の汚れを取ることが可能となっており、この方法でも落ちにくいしつこい赤ワインの染みなどは紙やすりを用い落とすことが出来ます。
メンテナンスすることで長く綺麗にお使いいただけるソープ仕上げ。これも、本当に良い無垢の木をしっかりと乾燥させた、本当に良い家具だからこそできるメンテナンスでございます。
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