Mogens Koch フォールディングチェアのメンテナンスを行いました。

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デンマーク家具は、堅牢な作りと飽きのこないデザインが特徴の一つであり、それゆえ長く快適にお使いいただけるものが大変多いです。

 

時を経た風合いは大きな魅力の一つであり、そこにまた少し手を加えることでより一層愛着もわき、長きにわたり使い手に寄り添う家具となります。

 

このたび、モーエンスコッホ(Mogens Koch)デザインのフォールディングチェア(現在は廃版)をメンテナンスいたしましたので、ご紹介させていただきます。

 

 

【メンテナンス前】

長年の使用によりアーム・背面・座面・木部ともに使用感が非常に出ておりました。

 

メンテナンス前の状態。キャンバスの汚れやアームのレザー、木部にかなりの使用感が見受けられます。

 

 

【メンテナンス後】

アーム・背面・座面は新しいものに交換し、木部は軽く汚れを落としオイル塗布をいたしました。

 

メンテナンス後の写真。
メンテナンス後(折りたたんだ状態)

 

 

【このたびのメンテナンスについて】

今回のメンテナンスでは、背と座のキャンバス生地とアームのレザーの交換し、木部のクリーニング・オイル塗布を行いました。

 

木部の比較写真。左がメンテナンス後。右のメンテナンス前のものは木部が乾燥している様子がうかがえます。左は、オイルを塗布しましたのでしっとりとし、濡れ色が出ています。

 

木部のメンテナンスにつきましては、軽くソープで汚れを落とし、その後オイルを塗布して仕上げています。

 

 

メンテナンス後の写真。アームのレザーを交換しましたので、この部分はこれからまた経年していきます。

 

 

【快適に、気持ちよく家具と付き合うために】

家具をはじめ、何かしらの物を長く使うためには、「デザインの寿命」「構造の寿命」「素材の寿命」が長くないといけません。

デンマークの人はこれに、「情熱の寿命」をつけ加えることがあります。

そのものに対する想いがなくなったら、長くは使えないということです。

 

私どもの扱っております家具は、

デザイン・構造・素材はいずれも長寿命のものでございますが、

そこに情熱の寿命を足すことが出来るのは使い手の方だけです。

 

実際に使い、また、必要に応じてメンテナンスをすることで、

その物に対する愛着や情熱もまた自然と湧いてくるものです。

 

新品の状態はゴールではなく、そこから使い手が生活の中で使うことで、

良い家具は熟していくものだと思います。

 

家具は見るものではなく使うものですので、

どうぞ是非とも日々の暮らしの中でお使いいただき、

快適で心地よい距離感で家具ともお付き合いいただけましたら幸いでございます。

 

 

※デンマークでは、優れた家具デザインとその家具を長く大切に使っていく考え方が根付いています。

以前に訪れたデンマークのオークション会場で見てきた家具についてのブログもございますので、ご高覧くださいませ。

Blog : 「良いものを長く使う ーデンマークのオークション会場よりー」

 

 

また以下のページでも、メンテナンスについてご紹介させていただきます。

「PPモブラー ソープ仕上げ天板のメンテナンス方法」

「ナチュラルレザー(ヌメ革)のお手入れ方法」

 

 

※当店ダンスク ムーベル ギャラリーではインテリアコーディネートも行っております。

詳細はこちらのページよりご覧くださいませ。

 




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