先日のブログでもご案内させていただいた、デンマーク照明ブランド「LYFA(リーファ)」。
お陰様で多数お問い合わせをいただいております。
そこで今回は、デザイナーと代表的なコレクションのご紹介をさせていただきます。
まず最初にご紹介するのは、LYFAと40年にわたるコラボレーションを行い、まさにLYFAを代表するデザイナーとなったベント・カールビーです。
彼は建築家を目指し、デンマーク機能主義の先駆者である Vilhelm Lauritzen (ヴィルヘルム・ラウリツェン)の元で学んでいました。
第二次世界大戦が始まるとナチスへの抵抗運動に身を投じ、難民救済のためのジャーナリズム活動を行った経歴をもつ異色のデザイナーとして知られています。
戦後はアメリカを含む世界中を放浪。そこで得た自由な価値観と人間愛をもってマルチな才能をもつアーティスト・デザイナーとして開花します。
1940年代にはすでに美術画家として認められており、その才能から花をテーマとした壁紙・テキスタイルデザイナーとしての地位を築きました。
その作品は現在もロンドンのビクトリア&アルバート ミュージアムを含む多くの美術館に常設展示されています。
1950年代からはLYFAの主要デザイナーとして照明デザインをスタート。
そのコラボレーションは40年にわたり、まさにLYFAを代表するデザイナーとなります。
彼のデザインの特徴は有機的なフォルム、柔らかな光、そして独特なスリットの配列にあります。
70年代には世界的流行となったビビッドな色調とプラスティック素材を多用したスペースエイジーなモダンデザインを牽引しました。
以下に何作品かご紹介いたします。
【 NINOTCHKA (ニノチカ)】
「ニノチカ」一目でそれとわかる真のデザインアイコンです。
このランプのフォルムは1939年の映画 「NINOTCHKA (ニノチカ)」でスウェーデン人のハリウッドスターであるグレタ・ガルボが身につけていた印象的な帽子のデザインがインスピレーションとなり、開発当時にはいくつものフォルムバリエーションを展開していました。
非対称ドレープの有機的なシェードは下方向に機能的な直接光を、シェード上部からはアンビエントライトを拡散します。
現代においてアート、デザイン、ファッション、ポップカルチャーは相互に刺激し合う関係性にありますが、1954年の当時にすでにそれが意識された大変興味深いアイテムです。
【 MOSAIK (モザイク)】
「モザイク」は、幾何学的な原理に基づいたシンプルで機能的な照明システムです。
フレームとなる真鍮製のシャフトとコネクターを組み合わせ、様々なニーズに対応できる豊富なバリエーション展開を想定してデザインされました。シンプルな円錐形のシェードは効率的で快適な光をもたらし、シェードトップからほのかに溢れる光が真鍮製のシャフトを照らします。
3つのサイズバリエーションに加え、「 UP/DOWN 」では遊び心を感じるような上下方向に向けられたシェードによりダイレクトライトとアンビエントライトの両方の特性を取り入れた機能面も優れたデザインとなっています。
【 GOVERNOR(ガバナー)】
その名の通り権威や厳格さを象徴するようなイメージをもつ「ガバナー」はオフィシャルな空間にもマッチするテーブル・フロアランプです。
極限までに浅く設計された真鍮製のシェード内には2灯の光源を横向きに配置し、効率よい内面の反射によって均一で心地よい拡散光をもたらします。
点灯させるとシェードの縁に沿って施されたスリットが装飾的な光のパターンとして浮かび上がり、真鍮無垢とウォルナットのコンビネーションで構成されたグリップが印象的に照らし出され、さらにソリッドなイメージを与えてくれます。
美しい光をLYFAと共に生み出したベント・カールビー。
今年日本での発売が開始され、皆様にご案内出来ますこと、大変に楽しみにしております。
発売時期に関しましては、現在調整中ではございますが、整いましたら改めてご案内させていただきます。
DANSK MØBEL GALLERY(ダンスク ムーベル ギャラリー)
▽株式会社KEIZOグループ店舗
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