照明ブランド 「LYFA」 の復興

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かつてデンマークに存在していた照明ブランド、「LYFA(リーファ)」。1990年代に幕を閉じてしまったこちらのLYFAですが、このたび新生LYFAとなり、復興されることとなりました。

 

 

 

 

【LYFA(リーファ) 歴史の流れの中で】

LYFA (リーファ)はデンマークの首都コペンハーゲンにて1903年に創業。デンマークで最も古い照明メーカーの一つでした。第二次世界大戦中には占領ドイツ軍への協力を拒否したことで LYFA の工場は閉鎖されるなど、混乱期を経たものの、1950年代にはオリジナル性に富んだ高品質なモダニストランプを送り出すメーカーとして国際的な評価を得ます。

 

1950-70年代は、数多くのプロダクトデザイナー、建築家、アーティスト、工芸家とのコラボレーションを実現。革新的なランプを数多く生み出し、 LYFA はブランドとしての全盛期を迎えます。多彩な手法で開発を進めていた当時のスタッフは400人以上。膨大なコレクションはデンマークの「照明業界」を形作り、光のパラダイムに忠実であるというそのデザイン哲学は今日の照明器具開発の基礎となりました。

 

企業としても拡大を続けた LYFA は1978年には革新的な照明メーカーとして知られる FOG&MORUP を買収。80年代に入るとさらに上場企業である LYSKAER との合併を果たします。しかし90年代以降は更なる企業買収の荒波のなかで LYFA は汎用照明の大手であった HORN BELYSNING に買収され、ブランドとしての幕を閉じることになりました。

 

 

【LYFAの復興】

新生-LYFA の創業者でありデザインディレクターである RASMUS MARKHOLTは、 LYFA の「復興」に取り組みました。その想いは次のような文章に表れています。

 

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古典こそ、モダンである。

時を超えて評価を受け続け、継承されるデザインにはすべて、
過去からの学びによって築き上げた創り手の哲学が宿っています。

モダニズムの巨匠、コーア・クリントはこう言いました -「古典は我々よりもモダンである」

素晴らしいアイデアが源泉のように湧き出し、モダンデザインの本流が生まれた時代に想いを馳せる。
すると、時代の波のなかで失われたものの中から、長く受け継がれるべきデザインをすくい上げられるかもしれません。

アーカイブの中でしか見られなかったデザインを、当時のままに再現させることは酔狂に近い贅沢な試みです。
しかしこれは単なる復刻プロジェクトではありません。

伝統を遡り、ブランドに息づく哲学を読み解き、誇り高いデザインが失われた時代を取り戻すとしたら、
それは現在においてどのような姿をしているのでしょうか。
さらに、それは未来に向かってどのような道を示してくれるのでしょうか。

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新生-LYFAが生み出すプロダクトはすべて当時のデザイナーの家族や管理者の承認を得た正当性を持っています。かつて LYFA で生産されるために生み出されたデザインがこれから 新生-LYFA によって再び生産されます。そして未来に向けて全く新しい現代の LYFA 製品も生み出されます。

 

LYFA の復興。進化するモダンデザインにご期待ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

LYFAの商品につきましては、2021年夏頃より国内にて取扱開始の予定となっております。

最新の情報につきましてはブログなどにてお知らせを致しますので、どうぞよろしくお願い致します。

 

 




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