素材の選び方 / – leather –

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当店で取扱の家具の多くは受注生産品となり、チェアやソファー・テーブルなど、木種・張り地をご選定頂いた後、メーカーにて製作に入ります。

 

受注生産品の場合、納期が早くて4か月~となることが多く、大変お時間を頂いてしまうのですが、何十年もお使いいただけるものですので、お客様のお好みやインテリアに合う仕様を是非ともお楽しみ頂きながらご選定頂ければ、、、と願っております。

 

木種や張り地につきましては種類が豊富なため、ご相談いただくケースも多くございます。今回はその中から、簡単ではありますがレザーについてご案内させていただきます。

 

 

使用できるレザーの一部。このほかにも種類・カラーなどございます。

 

 

レザーをご選定いただく際によくお尋ねいただきますのは、

・日常お使いの中での汚れやメンテナンス

・他の家具との色合わせ

などについてですが、大きく分け当店にてお取り扱いしておりますレザーの種別として、①顔料で仕上げたもの、②染色で仕上げたもの、があります。各々の特徴としては、以下のようになっております。

 

 

【顔料で仕上げたもの】

・最終的にスプレーで色付けしているため、色味が均一である

・時間が経っても色味の変化はほぼ見られない

・汚れ・傷が付きづらく目立ちにくい

 

顔料仕上げのレザー。型押しの加工も施しているため、凹凸感もみられます。
顔料仕上げのレザー。型押しの加工も施しているため、凹凸感もみられます。

 

 

【染色で仕上げたもの】

・動物が本来持っていたしわや傷の跡がみられる自然な風合い

・時間が経つにつれ色味が変化し、艶と味わいを増していく

・顔料タイプに比べ傷・汚れが目立ちやすい

 

染色タイプのレザー。表面がツルっとしており、光沢感があります。
染色タイプのレザー。表面がツルっとしており、光沢感があります。

 

 

どちらの方が良いレザーであるということはなく、お使いいただく環境や目的によってご選定の基準は異なります。

例えば、お子様がいるご家庭やペットと一緒にお住まいの方、公共施設やオフィスなど不特定多数の方がご利用になる場合は顔料タイプの方が向いているかもしれません。

一方、じっくりと家具を育てたい方には染色タイプのものをご選定頂いております。

 

とても簡単にかいつまんでお話を致しましたが、店舗にて様々なレザーのサンプルをご用意しておりますの、是非、お気軽にご相談下さいませ。

 

(本日お伝えしたレザーとは別に、まったく色を付けていない、いわゆる「ヌメ革」もございます。先日、お客様より「デンマークの方は染色もされていないヌメ革を何故一番に勧めするのか。」とお尋ねいただきました。ヌメ革は繊細で些細な水滴も跡として残ってしまうので、勇気がいりますが、そういった部分も愛着として楽しんでいくデンマーク人の気質に通じている様に感じます。以下のブログも是非ご参照下さいませ)

 

良いものを長く使う ーデンマークのオークション会場よりー

 

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