ここ最近書かせていただいております2022年デンマーク訪問ブログ。前回の第4回目は、ポール・ケアホルム邸訪問につきご紹介しました。
2022年 デンマーク訪問 ①
2022年 デンマーク訪問 ④
ケアホルムについての内容が続きますが、本日のブログでは、ケアホルム邸のあとに訪問した「ケアホルム・コレクション」というスペースにつきお伝えいたします。
【ケアホルム・コレクション】
デンマーク人デザイナーであるポール・ケアホルムは1950年代を中心に数多くの名作家具をデザインしました。そんな彼の作品を展示するスペースとして、2022年に新しくできた場所が「ケアホルム・コレクション」です。息子さんであるトーマスさんが経営する家具店「Kjærholm’s」の地下にあります。
今年(2022年)6月にオープンしたばかりのため、光栄なことに私が初めて訪れた日本人ということなりました。記念すべき第1回目の展示内容は、「Poul Kjærholmの木工家具にスポットを当て、1952年〜1981年にデザインされた作品」ということで、あまり見る機会のないケアホルムの木工家具が展示されていました。
【ケアホルムの木工家具】
展示されておりました木工家具を簡単に画像でご紹介いたします。
【PK12・PK50】
以前に当店でも数量限定にてお取り扱いをしたチェア「PK12」とテーブル「PK50」も展示されていました。
上の画像にはテーブルに合わせてあるPK12と、黒いPK12が映っておりますが、右の黒いPK12が古いモデル(初期モデルでプロトタイプのようなもの?)とのこと。古いモデルは、新しいモデルに比べ、アーム・背もたれにレザーが多く使用されています。
息子さんのトーマスさんが仰るには、「このレザーを編む工程は素材の価格・手間賃ともに大変高額になり、レザー編み部分だけでその他すべての部分と同じ金額になってしまった。そのため、あまりに販売価格が高額になってしまったので、レザー編みを少なくして販売することになった」とのことでした。
【PK26 壁掛け式ソファ】
現在販売されているアイテムではありますが、なかなか日本では見ることのできない作品も展示されていました。
「PK26」という壁掛け式のソファです。
設置方法など、日本で資料では確認していましたが、せっかくの機会でしたので実際に見せていただきました。
非常にシンプルな設置方法で、「壁面に取り付けた金物に、ソファを引っ掛ける」という方法です。
壁面に取り付ける高さですが、物理的には自由な高さに設置できます。ただ、もちろんケアホルムはその高さも決めており、こちらのケアホルム・コレクションでもその規定の高さで設置されていました(座面の高さ36cm)。他のケアホルムの家具同様、低めの設定です。
「あまりに低いので、設置するときに設置業者の人が、『こんなに低くて本当に良いのか』と聞いてきたよ」
とトーマスさんは笑いながら仰っておりました。
【クリスティーヌさん・トーマスさん】
今回はケアホルム邸からこちらのケアホルム・コレクションまで、ケアホルムの娘さんであるクリスティーヌさんと、息子さんであるトーマスさんがアテンドしてくれました。クリスティーヌさんには以前に日本でお会いしたことがありますが、今回もその時の印象と同様、とても物静かで穏やかな方でした。
トーマスさんには初めてお会いしましたが、明るく気さくな方で、ご自身の携帯で撮った写真など含めとても親身にご案内下さりました。
また次回、お会いできるのを今から楽しみにしています。
【インテリアコーディネート】
※当店ダンスク ムーベル ギャラリーではインテリアコーディネートも行っております。
詳細はこちらのページよりご覧くださいませ。
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