当店にて大変人気の高いデザイナー、ポール・ケアホルム。彼の軽やかで繊細なデザインは、和の空間や、現代の住環境と大変相性が良いと言えます。
このたび、ポール・ケアホルムの娘でありテキスタイル・デザイナーであるクリスティーヌさんが、ケアホルムの写真などを新たに送ってくださいましたので、ご紹介いたします。
上の写真は、自身がデザインしたチェア「PK11」に座り、デスク「PK51/55」で仕事をするケアホルムです。ケアホルムは、家具を壁に付けて使用するのを好まなかったと聞きますが、こちらの画像でも、家具は全て空間の中央に置かれています(ケアホルムが亡くなった後は、奥さまのハンナさんが書棚を壁面に設置しました)。
画像のシェルフの上にも映っておりますが、彼が所蔵していた物についても、クリスティーヌさんが画像を下さりました。
こちらの画像は、ケアホルムがスペイン旅行で買い求めた銀製品です。ほとんど装飾のない空間の中にあって、ケアホルムが気に入っていたことが窺い知れます。
また、少し意外にも思えますが、以下のような物も手元に置いていたようです。
こちらも先ほどの画像にも映っておりましたが、マリの置物です。
プリミティブな造形に惹かれていたのでしょうか。シャープなケアホルムのデザインからは意外にも思われますが、彼は「造形的」な家具もデザインしており、共通する何かがあったのかもしれません。
私たちが普段目にしますのは、デザインされ、製造されたあとの一つの具体的な「形」です。そのような形は、いわば海上に姿を現した氷山の一角と思います。クリスティーヌさんが送ってくださった所蔵品などの写真から、普段は見ることのできない大きな氷山の本体を、わずかばかり感じられた気もしています。
【インテリアコーディネート】
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