DANSK MØBEL とは、デンマーク語で「DANSK(ダンスク) =デンマークの」「 MØBEL(ムーベル) =家具」という意味です。
当社 株式会社KEIZO代表の砂原啓三が、各方面でご活躍される方々に、現在お使いのデンマーク家具についてインタビューした「MY DANSK MØBEL 」の連載をご紹介させて頂いております。(過去の連載はこちらをご覧くださいませ。)
今回は、ファッションブランド ” minä perhonen(ミナ ペルホネン)”のデザイナーで株式会社ミナ 代表の皆川明さんへのインタビューです。
お持ちのデンマーク家具を教えてください。
【アルネ・ヤコブセン】
Giraffe chair(ジラフチェア)/drop chair(ドロップチェア)/egg chair(エッグチェア)
【ハンス・J・ウェグナー】
bear chair(ベアチェア)/Valet chair(ヴァレットチェア)/shell chair(FH1936 シェルチェア)
【イェンス・クイストゴー】
stick chair(スティックチェア)
株式会社ミナ様の保養所の”休寛荘では、フリッツ・ハンセン社にて展開されている、ピエロ・リッソーニデザインのモジュール式ソファ”アルファベットソファ”が使われています。張地には、Kvadrat社との協業で生まれた”TambourineHallingdal(タンバリンハリングダル)と無地の張地。minä perhonenの代表的な柄である「タンバリン」の刺繍が入った生地と無地の生地のコンビネーションは、空間との色合い・質感と絶妙にマッチし、居心地の良さが写真からも伝わって参ります。
購入のエピソード等あれば、お聞かせください。
“北欧家具の多くはその土地への旅の中で出会うものが多いです。ヴィテージの物は時を越えてそこにある物との出会いでもあります。それらを旅の想い出と共に日々の暮らしの中に取り入れることはデザインだけではなく、人生の記憶と共に楽しめることとなっています。”
従者という意味を持つこのValet Chairは、背もたれの所にジャケットを、座面を上に上げる事でパンツを掛けられ、座面の下のスペースにはネクタイや時計、カフス等の小物をしまう事が出来ます。一緒に暮す”Valet(従者)”となってくれる、そんな椅子です。詳しくはこちらもご覧ください。
デンマーク家具のどんな点がお気に入りですか?
“それぞれのデザイナーの思考や時代背景、その時代の技術など色々な考察も楽しみのひとつです。豪華さというよりは、材料と技術とデザインの三位一体となる物づくりへ哲学が価値として大切にされていることが、デンマーク家具の好きなところです。”
次にほしいデンマーク家具等あれば、教えてください。
“特に決まったものはありませんが、また北欧へ出かけられる日が戻り、旅の中で印象的な出会いがあることを楽しみにしています。”
この度は、インタビューのお時間を賜り、誠にありがとうございました。
【皆川 明さん プロフィール】
皆川明 Photo:Shoji Onuma
デザイナー
1995年に設立した自身のブランドminä perhonen(2003年まではminä)では、手作業で描かれた図案から作るオリジナルファブリックによるファッション、インテリア等で注目を集める。ストーリー性のあるデザインと、産地ごとの作り手の個性を活かした、長く愛用されるものづくりを目指す姿勢はブランド設立時から一貫している。
個人の活動として、デンマークのテキスタイルメーカー Kvadrat、スウェーデンの KLIPPAN などへのデザイン提供をはじめ、国内外の様々なブランドとデザインを通じての協業を精力的に続ける他、新聞や書籍への挿画、宿のディレクションなど活動は多岐にわたる。
■minä perhonen:https://www.mina-perhonen.jp/