デンマークを代表する家具デザイナーのひとり、ボーエ・モーエンセン(1914~1972年)。デンマーク家具デザインの黄金期と呼ばれた時代を中心に活躍した大変素晴らしいデザイナーです。
本日のブログでは、モーエンセンの家具が生まれた場、モーエンセンの自邸について、ご紹介します。
ボーエ・モーエンセンの自邸は、彼の代表作の生まれ故郷でもあります。
彼の自邸はデンマークの首都コペンハーゲン北部のシュラン島東岸に位置するGentofte(ゲントフテ)市に建てられました。
設計は、ボーエ・モーエンセン、そして、Arne KarlsenとErling Zeuthen Nilsen。

そこは緑が多い素晴らしい環境で、「建築家の沢」というニックネームがつけられていたほどでした。
というのも、1960年代とても人気のある地域で、著名なデザイナーたちが住居を構えていたところだったからです。
Jorn Utzon(ヨン ウッツォン), Eva and Nils Koppel(エバ&ニルス コッペル), Mogens Lassen(モーエンス ラッセン), Karen and Ebbe Clemmensen(カレン&エベ・クレメンセン)など。
また、同い年で親友でもあるHans J.Wegner(ハンス ウェグナー) もモーエンセン邸から100mほどのところに住んでいました。

モーエンセンの多くの名作は、この自邸の各シーンに寸法など合わせて設計されています。
代表作の一つである、1962年にデザインされた「2213ソファ」。それは、リビングルームの顔でした。
15年間、ここで妻のアリスと暮らしたモーエンセンは、自邸を好んで「実験場」と呼んでいました。
この場所でモーエンセンは家具の、アリスはファッションの実験をしたのです。

モーエンセンは自分がデザインした家具をメーカーへ持ち込む前に、彼の実験場(家)でまず試すのでした。
実験用の新しいチェアやソファが来ると、家族全員でそれを試します。
子供達はソファの上で跳ねたり、チェアの周りで遊んだり、食卓では全員でダイニングチェアに掛けたり、と。

子供のいる家庭で毎日の生活に耐え得る強度や座り心地を確認して初めて、モーエンセンは家具メーカーに持ち込んだのです。
彼の探求心の末に生み出された、数々の名作家具。
「2213 ソファ」の大らかでゆったりとした掛け心地とデザインは、彼そのものを表しているようにも感じます。


※2213ソファにつきましては、こちらのブログも是非ご覧くださいませ。
ブログ:質実剛健な “2213 ソファ”
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