先日、店舗に新しい絵画を展示いたしました。スペイン人の芸術家 ジャウマ・アミゴーの作品です。
こちらの作品、麻布とアクリル絵の具を用いた作品で、鮮やかな赤が黄褐色や黄橙色など入り混じった色の中に現れ、調和のとれた姿が非常に美しい作品です。
作品内の赤は、古くから伝統ある高貴な色として用いられてきた鮮やかな赤色「スカーレット(緋色 / ひいろ)」です。
作家自身がスペインで入手した顔料と定着剤を調合した、特別な赤色を使用されていると伺いました。
スペイン バルセロナ出身のジャウマ・アミゴーはこの25年間、毎年日本を訪れ、日本の多彩な文化に触れながら世界各地で作品を発表しており、2016年 スイスのシオンでの個展からは、芭蕉からインスピレーションを得た作品を発表しています。
アミゴーは、『おくのほそ道』の中で松尾芭蕉が記した日本の美しい風景を現す言葉や、“すべての旅というものは、自らの内面を見つめる発見の旅である” という一節に感銘を受け、このシリーズを描き始めました。芭蕉が感受した景色や時間に想いを馳せ、芭蕉の言葉に共感しながら、アミゴー自身が日本を旅する中で得た経験・記憶を見つめ、画面の中に重ねることで形づくられた絵画のシリーズです。
展示中の作品、“Inside a house”は日本の建築空間で過ごした経験が主なモチーフになっています。柱の建ち並びや、鴨居、畳敷きの日本家屋、建物に集う人々との時間。そのような事柄よりインスピレーションを得て、形と深い色味が現れてきたようです。
絵画をかけ替えまして、当店の雰囲気もまた全く異なる印象となりましたので、お近くにお越しの際など是非ともお立ち寄りいただければ幸いでございます。
※展示作品※
作品名:Inside a house
Size:162×130cm
価格:お問い合わせください
DANSK MØBEL GALLERY(ダンスク ムーベル ギャラリー)
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