あかりを灯す～現代のあかり～ | DANSK MOBEL GALLERY（ダンスクムーベルギャラリー）

以前にもブログにてお話させていただきました「あかり」について（「あかりを灯す～アーティチョークのあかり～」、「あかりを灯す～キャンドル～」）。今回も当店にまつわる「あかり」についてお伝えさせていただこうと思います。

こちらのブログでもご紹介したことのあるドイツの照明メーカー、インゴ・マウラー（Ingo Maurer）の「My New Flame（マイニューフレーム）」。128個のLEDにろうそくの炎のゆらぎをプログラミングした大変ユニークなあかりです。

“現代の最先端の技術を使って、太古の昔からある火を表現する”。その発想のユニークさはもちろんのこと、揺らぐあかりのシンプルな美しさは、まさにインゴ・マウラーを「光の魔術師」と呼ばせるに値するものです。

この照明器具には、コードがありません。マイニューフレームの前で立ち止まり、手に取られるお客様はそのことに気づかれ、皆様コードを探されます。こちらの照明、ベースのボックスに４つの単三電池が写真のように設置されており、カバーをセットしたあと、中央の溝に本体を立てる構造です（スイッチはベースの側面についていおり、また、照明器具本体の突起を押すことで、調光も可能です）。

コードレスであることから、まさに燭台のようにどこにでも立てることができます。風になびく炎のようなゆらぎを見ていると、この炎は、静かに灯るキャンドルの灯火ではなく、和蝋燭の灯火のような動きの激しい炎のように感じます。現代の照明でありながら、あんどんや提灯の中で揺らぐ炎のような錯覚を覚え、「陰影礼賛」の四文字が脳裏に浮かびます。