現在国立新美術館にて開催中の「安藤忠雄展―挑戦―」を先日見てまいりました。
今まで国立新美術館に行く際には六本木駅より徒歩で向かい、正門から入っていたのですが、この日はバスで向かいましたので初めて西門から入りました。西門から入ると緑豊かな綺麗な上り坂があり、日差しを受けて反射する国立新美術館の有機的なラインがとても美しく見えました。
開館時刻の10時ちょうどに行ったのですが、その時刻にも関わらず来場者が非常に多いことにまず驚きました。外国の方も多く、安藤忠雄さんが世界的な建築家であるということを再認識いたしました。展示は、模型や図面、施工事例の写真などを用い、安藤忠雄さんの今までの軌跡をたどることが出来る展示内容となっています。その中でも見どころは、今回の展覧会のために再現された原寸大の光の教会です。
安藤忠雄さんの用いるコンクリートという無機質な素材は、いっけん冷たい印象にも見えますが、建築に光や風などを非常に美しく取り込んでいるため、「自然の中にいるよりも自然を感じる」という感覚に陥ります。コンクリートという「無機質でまっさらな素材」はいわばキャンバスであり、そこに光や風、雨、植物、雪やなどが様々な表情を見せるのだと私は感じました。
そのような点において、安藤忠雄さんの建築は場所性が非常に重要であり、「建築ありきではなく、あくまで立地という文脈の中で初めてその意味を持つもの」であると感じました(どの建築もそうなのだと思いますが・・・)。
原寸大の光の教会の他にも、ご自身の事務所を再現したスペースや、直島の一連のプロジェクトの軌跡をたどれるインスタレーションなど、様々な見どころがあります。12月18日(月)まで開催されていますので、皆様も是非、足を運ばれてみてはいかがでしょうか。
DANSK MØBEL GALLERY(ダンスク ムーベル ギャラリー)
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