DANSK MØBEL とは、デンマーク語で、「DANSK(ダンスク)=デンマークの」「MØBEL(ムーベル)=家具」と言う意味です。
㈱KEIZO代表の砂原啓三が、各方面でご活躍される方々に、現在お使いのデンマーク家具についてインタビューした「MY DANSK MØBEL」の連載をご紹介させていただいております。
今回はフラワーアーティストのニコライ・バーグマンさんにインタビュー致しました。
■ご自身でお使いのデンマーク家具を教えてください。
・ほとんどがフリッツ・ハンセン社の家具です。
・エッグチェア・スワンチェア・セブンチェアレザーフルパティング・オックスフォードチェア・PK91フォールディングチェア・PK80(ブラックレザー)ベンチなどを使用しています。
・PPモブラー社のベアチェアは書斎で使用しています。ベアチェアは布張り(薄い茶色)でアームはオーク材です。
・PK80ベンチはリビングで部屋の中央のファイヤープレイスの前にレイアウトしています。
■購入のエピソードなどあればお聞かせください。
・日本で最初に買ったのはエッグチェアです(黒色のエレガンスレザー)。
・ダイニングの家具は3回買換えています。最初は白いアントチェアと白のスーパー楕円テーブルで次に白いプラーノテーブルと黒のハードレザー張りセブンを購入しました。
現在は茶色のソフトレザーを張ったセブンチェアとエッセイテーブル(オーク)を使用しています。年々優しい色合いとデザインに変化しています。笑。
そしてそれまで使用していた家具は全て捨てずに倉庫で保管しています。
デンマークから離れて生活しているので身近にデンマーク家具が有れば自分のDNAがデンマークであると確認できるから、とニコライさん。
■デンマーク家具のどんな点がお気に入りですか?
・時代を超越するタイムレスなデザインが一番特徴的で気に入っています。エッグなどは古くなった今でも新鮮なデザインで全く飽きが来ない。
・今はもう作っていないタイプのオックスフォードチェアを持っているがプレミアム感があって嬉しい。
・デザインにインパクトがある。
・使い心地がいい。
■次に欲しいデンマーク家具などあれば教えてください。
・PK81スクエア―ベンチ(1959年にデンマークのTarnby市庁舎に10台のみ納品された特注品。現在20台のみ復刻されている。)をエントランスなどに置ければ素敵だと思います。
インゴ・マウラーの様なモダンなペンダントランプと合わせるとさらにいいでしょうね。
■アルネ・ヤコブセンは生まれ変わったら庭師になりたいと言っていましたが・・。
・アルネ・ヤコブセンの家具のデザインの多くは植物の造形にインスパイアされていると思います。セブンチェアは発芽した新芽にも見えますし。スワンチェアはチューリップを連想させます。アルネ・ヤコブセンのデザインする家具が好きなのはそのあたりに共感しているのかもしれません。
【Nicolai Bergmann / ニコライ・バーグマンさん プロフィール フラワーアーティスト】
ヨーロピアンスタイルをベースに、北欧のテイストと細部にまでこだわる日本らしい感性を組み合わせた独自のスタイルの作品で知られる。フラワーデザインはもとより、ファッション やデザインの分野でも世界有数の企業と共同デザインプロジェクトを数多く手がける、今や日本でもっとも有名なフラワーアーティストの一人である。
1998年に来日。2001年に自身のフラワーブランド「ニコライ バーグマン フラワーズ & デザイン」を設立し、初のショップを出店。2010年にはフラワーショップのほか、カフェやフラワースクールを併設した旗艦店を南青山にオープン。現在国内外11店舗のフラワーショップを中心に、フラワースクールやカフェを展開するなどワールドワイドに活動の場を広げている。 ニ コ ラ イ・ バ ー グ マ ン の 発 案 し た フ ラ ワ ー ボ ッ ク ス は 、シ ッ ク な ブ ラ ッ ク の ボ ッ ク ス に カ ラ フ ル な 花が敷き詰められたオリジナルデザイン。「ニコライ バーグマン フラワーズ & デザイン」 ブランドのシグネチャーアイテムであり、フラワーギフトの定番として広く認知されている。
また一方で、フラワーアートの個展も精力的に開催。日本のみならず故郷のデンマークやアジアでもイベントを開催している。ファッションや音楽、伝統工芸とのコラボレーションなど様々な テーマで作品を発表。
2016年6月に福岡・太宰府天満宮で開催された展覧会『新花 -SHINKA-』では4日間で 約1万8000人の来場者数を記録し、大きな反響を呼んだ。
・3月12日(日)Nicolai Bergmann Flowers & Design 銀座店オープン