2014年10月、デンマーク コペンハーゲンのギャラリースペース“Studio Oliver Gustav”にて、ポール・ケアホルムの限定コレクションを展示するエキシビジョン “PK4×20”が開催されました。
このエキシビジョンでは、ポール・ケアホルムによる4種のモデルを20台のみ限定生産し、展示・販売したエクスクルーシブなものでございました。ポール・ケアホルムのデザインは全てに気品とオーラがあり、彼の作品ならではの存在感を放っております。装飾を削り、直線的でシャープなデザインが特徴の彼の作品は、限りなくシンプルな物ばかりです。そんなシンプルな中にも、スチールやレザー、籐素材など、家具の中に使用されているそれぞれの素材への敬意と愛を感じさせます。
そんな彼の世界を表現した、4種の限定生産品をご紹介させていただきます。
<PK81>
今なお、Fritz Hansenにて製造し、全世界的に大変人気のございます“PK80 デイベッド”の正方形タイプ “PK81”。1959年にデザインされました。1辺が140cm、高さはPK80と変わらずの30cm。四角い座面に丸いボタンがあしらわれているデザインは、彼らしい、四角と丸の対比を感じ取れます。
レザーは、水牛の革「バッファローレザー」を使用。バッファローレザーは、カーフレザーと呼ばれる牛革と同等の柔らかさを持ち、独特なシボ模様があります。また、河川等で生活する事が多い事から、水気にも非常に強く、普段のご利用には非常に使いやすい仕様となっています。
<PK26>
1956年にデザインされた、壁付け専用の二人掛けソファ“PK26”。座面部分にボリュームを持たせつつ、壁付けをする事により表現される浮遊感。重厚感がありつつも、浮遊感により抜け感を出すこのデザインは、シンプルさを際立たせます。
レザーは、Niger leather(ナイジャーレザー)と呼ばれる、西アフリカの“山羊革”を使用しております。山羊革は、他の動物の革よりも比較的薄く、肌触りが柔らかいのが特徴です。薄めのレザーにはなりますが、意外にも牛革よりも強度が高いと言われております。ただ、1頭でとれる革の面積がかなり小さくなる為、あまり家具では採用されないレザーです。表面の艶感や質感は山羊革の独特のものとなり、非常に味わい深く、経年変化をより楽しんでいただけるものです。
<PK40>
1980年、彼が亡くなった年にデザインされた、正方形のダイニングテーブル“PK40”。 1辺140cmの天板を支えるステンレス製スチールのベース。ベースのスチールのクロス部分が、天板の大きさをより軽やかに表現します。
天板には、デンマークレザーメーカー “ソーレンセン社” によるハイランクレザー “エレガンスレザー”のうち、深みのあるインディアンレッドを使用。デリケートなレザーをあえて天板に採用している点は、素材本来の良さを限りなく引き出す事を根底にデザインする、ポール・ケアホルムならではと言えるのではないでしょうか。どことなく、アート作品、オブジェのような美しさを持っております。
<PK61>
こちらは通常のラインナップにあります「PK61」を“グリーンランド産の大理石”にて製作をしたものです。他の国の大理石とは違い、わずかに緑味がかっているのが特徴です。現在では、グリーンランドの鉱山は全て閉鎖されている為、非常に手に入りにくく、大変希少です。
上記各商品について、気になるものなどございましたら、当店まで一度ご相談ください。本国デンマークの在庫状況により、ご案内ができる可能性もございます。
現在、DANSK MOBEL GALLERYでは、ポール・ケアホルムによる数多くの家具を展示しております。ダイニングテーブル “PK54”、二人掛けソファ“PK31”、パーソナルチェア“PK22”など、実際にお試しを頂き、ご堪能頂けますと幸いでございます。
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