五代目上出長右衛門

昨日、弊社ショールーム「Republic Store Osaka」に、上出省右衛門窯の五代目当主、上出雅彦氏が来店されました。丸若屋の店主、丸若裕俊氏の導きで、今回の「ハイメ・アジョン展」を開催することができました。そして、上出氏も丸若氏のご紹介です。ハイメ・アジョンと上出長右衛門窯のコラボも丸若氏によるものです。物語の始まりは、秋の東京を彩る一大デザインイベント「DESIGNTIDE TOKYO 2009」での事です。若丸氏が店主を務める丸若屋が、スペインから出張中の世界的デザイナー、ハイメ・アジョンに声を掛けました。「日本を代表する伝統工芸のひとつ、九谷焼の窯元である上出長右衛門窯をご存知ですか。ぜひ、あなたのデザインと、上出長右衛門窯の職人技術で、新しいものづくりにチャレンジしたいのです。」じつは、ハイメは前年の同イベントで、上出長右衛門窯の作品に触れ、大いに興味をかきたてられていたのです。「ぜひ、やらせてほしい」ーそれは、ものづくりに熱意を注ぐ者同士の、偶然にして必然の邂逅だったのです。

Republic Store Osakaでは、9月19日(月)まで「ハイメ・アジョン展」を開催しております。どうぞお越しください。

 

(KEIZO)

 

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初めてお会いする上出雅彦氏は「歌舞伎役者」のようなそして、とても上品な雰囲気の方でした。

ハイメの窯での創作活動や人物像などいろいろ興味深いお話を聞かせていただきました。

上出さん曰く、「ハイメは日本人以上に律儀で義理がたい男」だそうです。

 

● 上出省右衛門窯(かみでちょうえもんがま)

1879年(明治12年)石川県能美郡寺井村(現・能美市寺井町)にて、久谷焼の窯元として創業。以来130年余り、先人の伝統を守り、昔ながらの手仕事で日々の食器から茶陶まで、一点一線丹精を込めつつ、現代にいたるまで伝統を守り続けている。彩り鮮やかな上絵付けと、深い発色の染付、そして丈夫で美しい生地を真骨頂とする。

www.choemon.com

 

● 丸若屋(まるわかや)

1979年東京都生まれの丸若裕俊(まるわか・ひろとし)が店主を務めるよろずや集団。「日本のものづくりはどこに向かうべきか」などの疑念に答えを示すべく、日本各地の職人や企業と協働し、”今あるべき日本のものづくり”をプロデュースする。代表作に「DESIGNTIDE 2009」で発表し話題を呼んだ伝統工芸・印傳の「otsuriki」iPhoneカバーなど。

www.maru-waka.com

 

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