キッズ・セブン

前回はルイジアナ美術館について書いたが、名作椅子が使われているのは、何もカフェなどの大人のための空間に限らない。子どものためのワークショップルームにも、キッズ用のセブンチェアなどが使われている。色とりどりのセブンに座り、子どもたちは夢中に絵を描き、それを微笑ましく眺める親たち。ときには、おじいちゃん、おばあちゃんに子守りを任せて、恋人同士のように腕を組み、アート鑑賞を楽しむパパ・ママも……。美術館は、大人だけが楽しむのではなく、家族みんなで楽しめる場所なのだということを教えてくれる。幼い頃から、アートやデザインに自然と親しめる環境にいるデンマークの子どもたちをうらやましく感じ、だからこそ、国民全体のデザインに対する感度が高く、普段の暮らしのいたるところにグッドデザインがあるのだろう、と感じた。

 

(KENTAROU)

 

 

 

20115月発売】

『北欧デザインの巨人たち あしあとをたどって。』(ビー・エヌ・エヌ新社)

http://www.bnn.co.jp/books/title_index/design/post_160.html

*ヤコブセン、フリッツ・ハンセンのエピソードが満載です!

萩原健太郎
http://www.flighttodenmark.com/

 

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