先日、南青山にあるノルジャパンのショールームにお伺いしました。Knoll社と言えばミース・ファンデル・ローエの名作「バルセロナチェア」が代表的ですね。少し歴史をひもとけば・・・。ドイツ移民のHans Knoll氏により1938年ニュヨーク東72番通りからその歴史がはじまります。彼のビジネスの目的は「近代建築には近代家具が必要」というシンプルなものでした。デザイナーであるFlorence Schustと結婚後、Knoll Associatesを設立。バウハウスの考えを家具のデザインに取り入れ、エ―ロ・サーリネンやフランコ・アルビニといった著名な建築家や、ハリー・ベルトイヤ、イサム・ノグチ等の芸術家との共同開発によって数々のモダンデザインの名作を世に送り出しました。アメリカとデンマークの違いはあれど、フリッツハンセン社と全く同じアプローチですね。今も不朽の名作としてデザインコンシャスな人々を虜にする家具達がこの様な歴史の中から生れ現在に至ります。いつの時代までこの家具達は愛され続けるのでしょうか?
(KEIZO)
Knoll Japan ショールーム(南青山)
Hans Knoll & Florence Knoll夫妻の写真。
不朽の名作「バルセロナチェア」
1929年バルセロナ万国博覧会で建設されたドイツ館「バルセロナ・パビリオン」に置かれ、その当時話題となる。
アルネ・ヤコブセンが1929年に「デンマーク建築フォーラム」で発表した未来の家にはミースの家具がレイアウトされていました。
「未来の家」1929年 アルネ・ヤコブセン
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