リーガロイヤルホテルの『たからさがし』
世界遺産であるフランスの古城をモチーフにした店内で
芸術的な料理を堪能いただけるグランメゾン、
タワーウイング29階のレストラン シャンボール。
今回の大変貴重なたからものは、美しい裸婦像『マドレーヌ』です。
エコール・ド・パリの時代を魅了した神々しく繊細な白
リーガロイヤルホテルには数多くの美術品コレクションがあります。
貴重な作品は、ときに美術館へと貸し出されていくことも。
2018年、「没後50年藤田嗣治展」で東京と京都を巡回した一枚がこの裸婦像「マドレーヌ」です。
「乳白色の下地(グラン・フォン・ブラン)」と呼ばれる繊細な白で描かれた透明感のある柔肌。
面相筆の先で細くしなやかに引かれた黒い線と、カーテンから覗く暗がりがその輪郭を引き立てます。
官能的でありながら、神々しい気品を感じさせる作品です。
旅を重ねたフジタの生涯。
明治なかばに生まれた藤田嗣治(ふじた つぐはる・1886 – 1968)は、若くしてフランスに渡り、エコール・ド・パリを代表する画家の一人としてその才を発揮。
1920年代に多くの裸婦像を描き、世界に讃えられる「乳白色の下地(グラン・フォン・ブラン)」を完成させていきます。
その後、日本への帰国や戦争の時代を経て晩年にはフランスへ帰化し、レオナール・フジタとしてその生涯を閉じました。
この絵は1934年、愛人マドレーヌを連れて日本へ帰った時期に当ホテルの為に描かれたものとされ、華やかな時代のパリを想うかのように、美しい輝きを放っています。
「マドレーヌ」は29階にある「レストラン シャンボール」の片隅に、さりげなく飾られています。
格調高いフランスの伝統料理とともに、パリを生きた画家へと想いを馳せてみてはいかがでしょうか。
たからもの マドレーヌ
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