スワンチェアは1958年、アルネ・ヤコブセンによりコペンハーゲンのSASロイヤルホテルのラウンジエリアの為にデザインされました。
その美しい曲線を湛えたデザインはコペンハーゲンに生息する白鳥に由来しています。
ともにデザインされたエッグチェアと同様、60年以上愛され続けるデンマークデザインのアイコン的存在になっています。
【DETAILS】
スワンの愛らしい曲線を描くシートにはグラスファイバーで強化されたポリウレタンフォームを使用、厳選されたファブリックやレザーが貼られています。
回転するスターベースは動きに合わせて向きを変えることができます。
アルネ・ヤコブセン
アルネ・ヤコブセンは1902年にコペンハーゲンに生まれ、家具デザインの歴史の中で最も重要なデザイナーの一人です。
デンマークの王立芸術アカデミーで学び、1927年に卒業した後、1930年には自身のスタジオを開設しました。
アルネ・ヤコブセンは建築家であり、家具デザイン、工業デザイン、テキスタイルデザイン、陶芸家など様々な分野でその才能を発揮しておりそのアイデアとデザインから、「デンマークのコルビジェ」とも呼ばれています。
生まれ変わったら庭師になりたかったというヤコブセン。
彼のデザインは自然からインスピレーションを受けることが多かったようです。
スワンチェアも同様に、コペンハーゲンに生息する見事な白鳥からインスピレーションを受け、その雄大な鳥の体形を模したものになっています。
1958年にデザインされたスワンチェア。
60年以上時が流れてもその人気は衰えることはありません。
また現在もSASロイヤルホテルでは、スワンチェアをヤコブセンスイートの他、ロビーやレセプションルームなどで見ることができます。
その他圧巻なのがデンマークの国立銀行のロビーのスワンチェア
アルネ・ヤコブセンの最後の建築であるデンマークの国立銀行。
ヤコブセンはその完成を見ることなく亡くなってしまいましたが、壮大な空の中でまるで空に飛び立とうとしているように美しく佇んでいます。
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