デザイン・インテリアを中心としたトピックスをお届けするイギリス発ライフスタイルマガジンWallPaperにてケアホルム邸が掲載されております。
ポールの奥様であるハンナ・ケアフォルムがデザインした彼の自邸は、フラットな作りの居室内に木材をふんだんに用い、海を見下ろせるでき側には大きく撮られた窓が並び、太陽光がたっぷりと差し込む明るく暖かみを感じる空間になっています。
夫であるポールは、ハンナから提案されたこの空間に自信の家具を見事にレイアウト・デザインしました。スチールと天然素材を用いた家具と空間のバランスが見事で、調和のとれた美しい空間を生み出しています。
現在、ケアホルム邸にはご子息のトーマスさんがお住まいになっており、父であるポールとこの空間で過ごした時の思い出などを紙面に綴られております。
ポール・ケアホルムはデザイナーというよりも、「Furniture Architect」と呼ばれることを好みました。
「なぜなら、デザイナーは色々なものになり得ます。建築家はより彫刻的です。」とトーマスさんは語っています。実際、ポールはヘンリー・ムーア、バーバラ・ヘップワース、イサム・ノグチといった彫刻家の抽象的なフォルムからインスピレーションを得ていました。
また、本誌ではポール自身の仕事を通して垣間見れる、彼のユーモラスな一面を伺わせる微笑ましいエピソードについても語られています。
以下は和訳したものです。
ケアホルム家は自然に身近に触れることを愛しており、トーマスはいつも森の中にいたと回想しています。ポールもまた、自身のカラーパレットを自然に由来するものにしたと考えていました。
彼の一家の語り草となっているエピソードがあります。それは、ある顧客がミラノ・トリエンナーレでグランプリを受賞したPK22チェアを緑色のレザーで作れるかどうかを依頼してきたかという話について「緑の牛を見たことがあるか?」と答えました。「それで議論は終わってしまったんですよ!」とトーマスは笑います。
全編にわたり、家族の視点から語られるケアホルム邸にまつわる興味深い内容が綴られた記事となっております。
是非、機会がありましたらお読みいただきたい一冊です。
PK展
2024年6月29日(土)より東京・汐留のパナソニック汐留美術館にて、『織田コレクション 北欧モダンデザインの名匠 ポール・ケアホルム展 時代を超えたミニマリズム』が開催されます。
本展開催を記念して、汐留パナソニック美術館では、椅子研究家 織田憲嗣氏と建築家 田根剛氏による開幕記念の特別対談の他、記念講演会や当館学芸員によるスライドトークといったポール・ケアホルムに関連する各種イベントが開催される予定となっております。
本イベントの詳細はポール・ケアホルム展公式サイト内イベントページを是非ご覧ください。
ケアホルムのデザイン哲学と洗練された家具の造形美を展示とともにお楽しみいただける、またとない機会です。ケアホルムを愛する皆様に足をお運びいただければ幸いです。
「織田コレクション 北欧モダニズムの名匠
ポール・ケアホルム展 時代を超えたミニマリズム」
開催日時:2024年6月29日(土)~9月16日(月・祝)
休館日:水曜日(ただし9月11日(水)は開館)、8月13日(火)~8月16日(金)
開館時間:午前10時~午後6時まで(入館は午後5時30分まで)
※7月5日(金)、8月2日(金)、9月6日(金)、13日(金)、14(土)は夜間開館を実施。
(午後8時まで開館/入館は午後7時30分まで)
主催:パナソニック汐留美術館
展覧会の詳細につきましては、 ポール・ケアホルム展公式サイトにてご案内しております。是非ご覧ください。
▽株式会社KEIZOグループ店舗一覧
REPUBLIC OF FRITZ HANSEN STORE OSAKA
DANSK MØBEL GALLERY