無垢材のオイルコーティングについて

無垢材のテーブル~エッセイテーブル~

無垢のテーブルは汚れやクラックが気になるから、、と敬遠されている方もいらっしゃると思います。

私の家のテーブルも無垢のダイニングテーブルですが、汚れがついてしまっています。

無垢のエッセイテーブル

今回は少しでも皆様に無垢のテーブルを快適に長くお使いいただくため、テーブルをオイルメンテナンスすることによって、クラックのリスクを下げると同時にどのくらい汚れを防ぐ効果があるのかを、フリッツ・ハンセンのエッセイテーブルのサンプル天板を使って実際に検証してみたいと思います。

クラックは、何より無垢材を乾燥させないことが防止につながります。乾燥が厳しい冬などは特にクラックがは入りやすく、完全に防ぐことは難しいかもしれませんが、リスクを減らす意味でも大切になってきます。

以前、大まかなエッセイテーブルの普段のお手入れの仕方、オイルメンテナンスについてはご紹介しました。

カウンタートップオイル

メンテナンスオイルはたくさんのメーカーや種類がありますが、今回はOSMO&EDELさんのカウンタートップオイルをセレクトしました。

OSMO&EDELさんに問い合わせたところ、数ある種類の中でもこのカウンタートップオイルが最も無垢のオイル仕上げのテーブルのメンテナンスには適していると教えていただきました。

エッセイテーブルは脚まで無垢材を使用していますが、脚まで塗っていただいて大丈夫です。

こちらのカウンタートップオイルにはツヤ消し、3分ツヤ、5分ツヤの3種類がありますが、今回はツヤ消しと3分ツヤオイルを使います。

ナチュラルオイル仕上げ、ホワイトオイル仕上げのエッセイテーブルの天板サンプルのそれぞれの半面には何も塗らず、残りの1/4面にツヤ消しと3分ツヤのカウンタートップオイルを塗って、防汚効果を比較してみようと思います。

ではカウンタートップオイルを塗っていきます。

本来であれば最初にカウンタートップを清潔な状態にし、ソープフレークを使って汚れを落としてから水分を完全にふき取ります。その後、カウンターが完全に乾いた後でオイルを塗ります。

ソープフレークを使ったメンテナンスについてはこちら↓

今回のサンプルは新しいサンプルでしたので、このソープフレークの手順は割愛します。

検証

まず最初にカウンタートップをサンディングペーパーで研磨していきます。

エッセイテーブルのもとのオイルを剥がすという意味でも研磨は必要になってきます。また、研磨することによって浅い傷やソープフレークで落ちなかった薄いペン跡なども綺麗になります。

サンディングペーパー(ヤスリ)はホームセンターなどでもすぐに手に入ります。400番台のヤスリをお選びください。

ヤスリで研磨したあとはオイルを塗っていきます。二回塗りが基本なので一回塗った後12時間ほど完全に乾かします。

こちら、今回はカウンタートップオイルのツヤ消しと3分ツヤのオイルを選びました。

左:ツヤ消し 右:3分ツヤ

比べてみるとツヤ消しオイルの方が白っぽいです。ツヤ消しのオイルにはツヤを消すためのツヤ消し剤、石の粉が入っていて、表面がマットに仕上がるそうです。

3分ツヤってどれくらいのツヤ感なんだろう。。?と思われる方もいるかと思います。

3分ツヤは鏡面と比べるとサテン生地くらい。例えて言うならば学生服のひじのあたり、すこーしツヤっとしていますよね。それくらいのツヤ感です。

吸い込みの良い木であればあまりツヤ感が出ないこともあるようです。

こちらはそれぞれの天板サンプルの1/4面にカウンタートップオイルのツヤ消しと3分ツヤを二回塗り終わった後です。

左:ナチュラルオイル仕上げ天板 右:ホワイトオイル仕上げ天板

ライトに照らしてみました。反射してとても光っているように見えますが実際は、3分ツヤはまさに学生服のヒジくらいのツヤ感に、ツヤ消しはツヤのない仕上がりになりました。

ナチュラルオイル仕上げ天板
ホワイトオイル仕上げ天板

ここにそれぞれコーヒーを数滴落として5分後にふき取って、汚れの具合を検証してみます。

オイルを塗布した右側のほうが撥水効果がみられます
オイルを塗布していない方はよく見るとうっすら輪染みになっています

オイルを塗布した方が撥水効果があり、輪染みなどになりにくいことがわかります。

ホワイトオイル仕上げには

エッセイテーブルにはホワイトオイル仕上げがあります。

ホワイトオイル仕上げをお選びいただいた方には、フロアーカラーナチュラルの#3041オイルがホワイトオイル仕上げの風合いに近いとosumo&Edelさんに教えていただきました。

他のメーカーでもホワイトオイル仕上げに近いオイルをお選びいただくとホワイトオイル仕上げの風合いを保てます。

ただ、エッセイテーブルのホワイトオイル仕上げはそこまでホワイト感は強くないので、エッセイテーブルにはごくごく薄く塗っていただのがポイントです。

では実際にホワイトオイル仕上げ用天板に半分だけ塗ってみます。

まずは先ほどと同様、清潔な状態にし、天板をヤスリにかけます。その後、薄く塗っていきます。

12時間ほどあけて再度薄く塗っていきます。

二度塗った後はツヤのないマットな仕上がりになりました。

左:オイル塗布なし 右:オイル塗布あり
カウンタートップオイルより白っぽい色です

今回は2回しか塗っていないのでカウンタートップオイルとの違いがあまり出ませんでしたが、オイル自体が他のオイルに比べて白味があるオイルでしたので、回数を重ねていくと白くなっていくのだと思います。

どのような無垢の色に育てていくか、どのオイルを塗るのかはご自身の好みにあわせていただければと思います。

このフロアーナチュラルカラー#3041にもコーヒーを落として検証してみます。

右:撥水効果が分かります
5分後:オイル塗布していない左はうっすら輪染みが見られます

オイルを塗布した方は撥水効果と防汚効果がみられました。

(今回はコーヒーを使った検証となっていますので、すべての飲料に対して防汚性・撥水性をお約束するものではなく、放置時間や環境によっても差異が出てまいります。また、お使いいただくオイルの種類や無垢材でも変わってまいります。その点につきご了承いただければと思います。)

このように、定期的にオイルメンテナンスしていただくことで、クラックのリスクを下げることができ、撥水効果や防汚効果が得られますので是非定期的にオイルメンテナンスをしていただきたいです。

今回ご紹介したように、メンテナンスを楽しみながら家具を育てていくことを魅力の一つと捉え、長く愛用いただければ幸いです。

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