オックスフォードチェアは、英国オックスフォード大学のセント・キャサリンズ・カレッジの教授用の椅子として、アルネ・ヤコブセンによってデザインされたチェアです。
座り心地はもちろんのこと、必要な機能を選んでいただくことによって使う人のニーズに応えてくれます。
仕事用の椅子となると事務的なイメージが強くなってしまいますが、オックスフォードチェアのアームレストはテーブルに邪魔にならないような角度でデザインされており、張地は様々な色の生地やレザーからお選びいただけます。また、ミディアムハイバックにするのかローバックにするのかによって印象も変わってまいります。
ベースバリエーションは、4スターベースか5スターベース、5スターベースのキャスター付きからお選びいただけます。
そしてベースのカラーはウォームグラファイト、ブラウンブロンズ、ブラック、サテン仕上げの中から、また5スターベースのみ有料にはなりますが、ミラークローム仕上げも加えた中から張地に合わせてお選びいただき、アーム、昇降・チルト機能をつけるのかをお決めいただきます。
その他キャスターに関しては、柔らかいフロア用か硬いフロア用か、ストッパーをつけるかつけないか、また有料オプションでオートリターン機能とアームパッドを付けていただくことが可能です。
様々な機能を備えた仕事用の椅子がありますが、オックスフォードチェアは優れた座り心地はもちろんのこと、美しいデザインとフォルム、機能性、どれも兼ね添えている唯一無二の存在なのではないでしょうか。
オックスフォードチェアの歴史
オックスフォードチェアの歴史についてご紹介したいと思います。
オックスフォードチェアは先述しました通り、英国のオックスフォード大学を構成する38の自治大学の一つである、セント・キャサリンズ・カレッジのためにアルネ・ヤコブセンがデザインしました。
1957年、オックスフォードではセント・キャサリンズ・カレッジの新キャンパス計画が始まり、新キャンパスのための建築家選考委員会が設立されました。多くの建築家が候補にあがりましたが、竣工したばかりのヤコブセンの建築、「ロドオア市庁舎」「ムンケゴー小学校」の仕事ぶりが評価され、ヤコブセンが任務を託されることになりました。
そして最終的にはランドスケープデザイン、インテリアデザイン、家具と什器のデザインを含む総合的な設計を手掛けることになりました。
彼がトータルで手掛けることができたため、学生が使用する軽い椅子には彼の代表作であるセブンチェアが、そして職員用にとオックスフォードチェアが特別に開発されることになったのです。
オックスフォードチェアは、人間工学に基づいたシェイプを取り入れ、高い背もたれでプライバシーを確保しながらテーブルを囲んで回転できるようになっています。
また、図書館のテーブルの周りにはあのスワンチェアが、一定の間隔で配置され、通りがかった友人や仲間と話しをすることができるようになっています。
現在も内装もほとんど変わることなくエリア全体が英国最高の保護レベルである第一級建造物に指定されています。
オックスフォードチェアの機能
ではここでオックスフォードチェアの各部位のご説明をします。
まず、座面裏側に昇降機能およびチルト機能に関するバーがあります。
L字状のバーが昇降機能を、I字状のバーがチルト機能のオン・オフの調整をします。
そして反対側にあるT字状のバーでチルト機能の柔らかさの調整ができます。
実際の操作手順をご説明します。
L字状のバーを上方に引き上げることでチェアが昇降します。
I字状のバーは刺した状態であれば背もたれは倒れませんが、I字状のバーを引き抜くと背もたれが倒れるようになります。
背もたれを任意の倒れ具合で固定する機能はついていません。
反対側についているT字状のバーを回していただくことで倒れる際の固さを調整することができます。
実際に操作したところを動画でご覧ください。
ご覧いただいた通り、操作は自体は難しくありません。とてもシンプルにできています。
おうち時間やテレワークなどの機会が増えた今、オックスフォードチェアを見にご来店いただく方が増えたように感じます。
当店ではオックスフォードチェアの展示と、レザー、張地のサンプルをご用意しております。
お気軽にお問い合わせください。
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