デンマークのデザイナー、ポールケアホルム。
デンマーク王室アカデミーの初代教授であり、デンマークモダンデザイン界の父といわれるコーア・クリントの提唱する『リ・デザイン』を踏襲しながらも、木工製品が主流の当時においてスチールという素材の可能性を追求した異色のデザイナーといえるでしょう。
ケアホルムは19963年に、ルングステッドというハイエンドな住宅街に新居を完成させます。
設計をした妻のハンナ・ケアホルムは、日本の建築様式にも深い興味を持っていたそうです。
これらは当店の納品事例です。
ご覧のようにケアホルムのデザインは和の空間にも相性が良く、ミックスされた新しいインテリアカテゴリーを生み出しています。
ポール・ケアホルムの娘でテキスタイル・デザイナーのクリスティーヌからケアホルムの写真などが届きましたので、ご紹介いたします。
上の写真は、自身がデザインしたチェア「PK11」に座り、デスク「PK51/55」で仕事をするケアホルムです。
ケアホルムは家具を壁につけて使用するのを好まなかったと聞きますが、こちらの画像でも家具は全て空間の中央に置かれています。
ケアホルムがスペイン旅行で買い求めた銀製品。
ほとんど装飾のない空間の中にあって、ケアホルムが気に入っていたことが窺い知れます。
アフリカ、マリの置物です。
シャープなケアホルムのデザインからは意外にも思われますが、造形的な家具もデザインしており、共通するものがあったのかもしれません。
私たちが目にしているのはデザインされたいわば『完成形』であり、そこからデザイナーの物語を想像します。
ですが、クリスティーヌから届いたこれらの写真からは、普段は見ることができない奇才、ポールケアホルムの人間性をわずかに感じ取ることができたような気がします。
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