ポールケアホルムが1968年にデザインした PK20 。
直線的でシャープなデザインの製品が多いなか、カンチレバー式の曲線と、その構造ゆえ他のデザインより太く厚みのあるベースがみられる個性のあるラウンジチェアです。
カンチレバー式のベース
大阪店にて展示しているPK20はナチュラルレザーです。
ナチュラルレザーは保護ラッカーを用いていないため
天然の模様や質感と経年変化を味わっていただけますが、
シミや汚れがついてしまうととても目立ちます。
ナチュラルレザーの特性をご理解いただくために手を掛けずにいたのですが、先日大きなシミを見つけてしまい、
これを機会にメンテナンスすることになりました。
どうやって付いたか不明ですが、大きなシミがありました。
ではメンテナンスを始めますね。
使用するのはソープフレーク。
天然の石鹸を粉末状にしたもので、市販のものでも代用できます。
ぬるま湯に適量のソープフレークを入れ泡立てます。
しっかり泡立てた泡のみを使用します。
清潔な布にとって塗っていきます。
躊躇せず、覚悟を決めていきますよ！
全体に手早く塗りこんでいきます。
水分が出ないように気を付けてくださいね。
ムラがあるようですが、乾くとさほど目立たないので気にしない
裏側も忘れず
ヘッドレストも
塗り終わった直後の画像です。
乾いていないので分かりにくいですが、シミはほとんどわかりません。
さっぱりして、手触りも滑らかになりました。
乾いた状態をご覧ください！
シミはほとんど見えなくなり、色味も増して風合いがよくなりました。
年に1度くらいのペースでメンテナンスを繰り返すことで
もっと味わい深くなります。
愛情もわいてきますね（私は何もしていませんが・・・）
そのあとお越しになったお客様に
『これ、貰えないの？』
と言われました。
ダメです。
素敵な色になってくれるように、これからゆっくり育てていきたいです。
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