当店のグループ店舗である、銀座の DANSK MØBEL GALLERY (ダンスクムーベルギャラリー)のブログでは、当店を経営する(株)KEIZOの代表の砂原啓三が各方面でご活躍される方々に、現在お使いのデンマーク家具についてインタビューした「MY DANSK MØBEL」の連載をしております。
過去の連載は こちら をご覧くださいませ。
DANSK MØBELとは、デンマーク語で「DANSK (ダンスク=デンマークの)」「MØBEL(ムーベル)=家具」という意味です。
今回は、ファッションブランド “minä perhonen(ミナ ペルホネン)” のデザイナーで株式会社ミナ代表の皆川明さんへのインタビューです。
左:minä perhonen 皆川明さん / 右:株式会社KEIZO代表 砂原啓三
■お持ちのデンマーク家具を教えてください。
【アルネ・ヤコブセン】
Giraffe chair(ジラフチェア)/ Drop chair(ドロップチェア)/ Egg chair(エッグチェア)
【ハンス・J・ウェグナー】
Bear chair(ベアチェア)/ Valet chair(ヴァレットチェア)/ Shell chair(FH1936 シェルチェア)
【イェンス・クイストゴー】
Stick chair(スティックチェア)
hoshi*hana 休寛荘(株式会社ミナ 保養所)メインルームの写真。
北欧の椅子を中心に配置している。窓際には Valet chair、近くに深いグリーンのテキスタイルが用いられたGraffe chair。
hoshi*hana 休寛荘での写真。壁際の drop chair は、優しいエクリュ色のテキスタイルのもの。
株式会社ミナの保養所の休寛荘では、フリッツ・ハンセンのピエロ・リッソーニデザインのモジュール式ソファ、アルファベットソファが使われています。
張地には、Kvadrat社との協業で生まれたTambourineHallingdal(タンバリンハリングダル)と無地の張地。
minä perhonenの代表的な柄である「タンバリン」の刺繍が入った生地と無地の生地のコンビネーションは、空間との色合い・質感と絶妙にマッチし、居心地の良さが写真からも伝わってきます。
■購入のエピソード等あればお聞かせください。
北欧家具の多くはその土地への旅の中で出会うものが多いです。ヴィンテージのものは時を越えてそこにあるものとの出会いでもあります。それらを旅の思い出と共に日々の暮らしの中に取り入れることはデザインだけではなく、人生の記憶と共に楽しめることとなっています。
休寛荘にてお使いのValet chair
従者という意味を持つこのValet chairは、背もたれにジャケットを、座面を上げることでパンツを掛けることができ、座面下のスペースにはネクタイや時計、カフス等の小物を収納できます。
一緒に暮らす「Valet(従者)」となってくれる、そんな椅子です。
ジャケット、パンツを掛けたValet chair
■デンマーク家具のどんな点がお気に入りですか?
それぞれのデザイナーの思考や時代背景、その時代の技術などいろいろな考察も楽しみのひとつです。
豪華さというよりは、材料と技術とデザインの三位一体となるモノづくりへの哲学が価値として大切にされていることがデンマーク家具の好きなところです。
画像右にEGGとSWANが写っています。minä perhonenのショップにminä perhonen のテキスタイルを纏ったEGGがありますが、hoshi*hana 休寛荘のEGGは革張りのもの。
■次にほしいデンマーク家具等があれば教えてください。
特に決まったものはありませんが、また北欧に出られる日が戻り、旅の中で印象的な出会いがあることを楽しみにしています。
お忙しい中、インタビューのお時間をいただきありがとうございました。
皆川明さん プロフィール
皆川明 / Photo:Shoji Onuma
デザイナー
1955年に設立した自身のブランドminä perhonen(2003年まではminä)では、手作業で描かれた図案から作るオリジナルファブリックによるファッション、インテリア等で注目を集める。
ストーリー性のあるデザインと作り手の個性を活かした、長く愛されるものづくりを目指す姿勢はブランド設立時から一貫している。
個人の活動として、デンマークのテキスタイルメーカーKvadart、スウェーデンのKlippanなどへのデザイン提供をはじめ、国内外の様々なブランドとデザインを通じて協業を精力的に続ける他、新聞や書籍への挿画、宿のディレクションなど活動は多岐にわたる。
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