フリッツ ハンセン ストア 大阪は、2019年2月のリニューアルに伴い
店舗の面積が2倍以上に拡張されました。
そして、以前から熱望していた、ポール・ケアホルムのアイテムを
空間として見せることが叶いました。
ケアホルムのデザインは単体でも十分に美しく、存在感があります。
PK80 東京都現代美術館
私たちがお見せしたかったのは、それぞれの持つ魅力が共鳴し作り出す
凛とした緊張感。
1年半が経過し、ケアホルムの魅力が伝わり始めていると
実感しています。
先月には新しく PK65 を展示致しましたので、
今回は改めて展示内容をご紹介いたします。
店舗の向かって左側の一角がケアホルムの空間です。
他のゾーンとは内装の仕上げも違い、照明の少ないほの暗い雰囲気です。
約2Mの低い天井。
床もあえて一段上げ、
ケアホルムの世界への一歩を演出しています。
それではアイテムのご紹介です。
【PK31/2】
1958年にデザインされたPK31は、
2人掛けで137cmと非常にコンパクトです。
座面は十分にゆったりとしていて、
隣に座る人に影響しないようシートが分かれています。
抜け感のある脚部、アームの繊細なライン・・・
その他、語りつくせないソファの魅力は過去のブログでご覧ください!
BLOG ポールケアホルムのソファ “PK31”
【PK20】
ケアホルムのデザインの中では珍しいカンチレバー式のベースのPK20は、
座ると心地よい揺らぎを感じます。
構造ゆえスチールは厚めですが、
やはり独特の抜け感が感じられるデザインです。
【PK65】
ケアホルムがPK20と合わせる為にデザインしたリビングテーブル。
十字のステンレス製のベースは PK61 より厚みがあり、
重厚感があります。
天板のサイズとベースの十字のバランスが大変美しいテーブルです。
【PK80】
非常にシンプルなディベッドは、
まさにケアホルムデザインの象徴的なアイテムです。
その美しさからニューヨーク近代美術館など、
さまざまなアートスペースで採用されています。
リビングとダイニングの空間を仕切るアイテムとしても
活用いただけます。
【PK33】
3本脚のスツール『PK33』。
特筆すべきはその座り心地。
しっくりとくる座面の構造はぜひ裏返して見て頂きたいです。
安定感のあるSH:34cmの座面はオットマンにも丁度良い高さです。
【PK11】
ケアホルムが PK51/55 デスクと合わせる為にデザインしたチェア。
アッシュの背もたれは、ストレスを感じない考え抜かれた曲線。
いかに技術が必要かを納得してしまう
重厚な組木の美しさを湛えています。
シンプルで無駄を省いたスチールのベースの構造も必見です。
座面との間にスペーサーが噛ませてあり、
まるで浮いているような軽やかさを与えています。
そして店舗奥にもケアホルムの作品があります。
【PK22】
バルセロナチェアに影響を受けたというこのPK22は、
非常にシンプルで洗練されたデザインです。
深く落ち着いた座り心地は、一度掛けたら立ち上がりたくないほどの
くつろぎを与えます。
ケアホルムデザインのなかでも最初に手に入れたい、
代表的なチェアです。
【PK61】
PK22と同様に1956年にデザインされ、
60周年には記念モデルが発売されるなど、
代表的なアイテムのひとつです。
スチールが規則的に組まれたデザインはもはや芸術です。
POUL KJÆRHOLM (1929-1980)
家具職人であったポール・ケアホルムは、
その後コペンハーゲンの美術工芸学校で ハンス・J・ウェグナー に学び、
高い評価を得ます。
素材に対するあくなき探求心を持ち、
当時一般的でなかったスチールを用いたデザインを模索します。
卒業制作としてウェグナーに与えられた課題で初めてオリジナルを作成したのがPK25であり、現在もフリッツ・ハンセンで生産されています。
その後、コル・クリステンセン工房で多くの名作を発表しますが、
1980年、ケアホルムが51歳の若さでこの世を去ると、
工房は生産を終了します。
現在はフリッツ・ハンセン社において、1951年から67年の間に発表されたコレクションの製造と販売を引継いでいます。
繊細なディテールと独特なオーラを持つその作品たちは
今も多くの人々を惹きつけています。
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