リーガロイヤルホテルの『たからさがし』
地上30階の空に浮かぶ「中之島」をイメージした空間、
日本料理 なかのしま。
個室の壁に飾られた平山郁夫の作品『続深海曼荼羅』をご紹介します。
深い群青の海に広がるたましいの祈り
一辺が180㎝を超える画面。
深い群青の中を、幻想的な色彩の魚たちと一人の人魚が泳いでいます。
タワーウインング最上階にある「日本料理 なかのしま」の個室に飾られている、平山郁夫・作「続深海曼荼羅」。
リーガロイヤルホテルにある数多くの美術品コレクションの中でも大変大きな作品の一つで、かつてはメインラウンジやウエストウイングのロビーを彩っていた時期もあります。
戦火を生き延び、祈りを描く。
作者の平山 郁夫(ひらやま いくお・1930ー2009)は、瀬戸内海に浮かぶ生口島(いくちじま)生まれ。
15歳の時に広島市内で原子爆弾の投下に遭い、地獄絵さながらの広島を逃げ延びました。
この体験が、のちに仏伝やシルクロードに題材をとる原点となったと言います。
戦後の日本画の最高峰と評され、二度にわたり東京藝術大学の学長を務めた平山は、生涯を通して平和への祈りを込めた作品を発表しました。
この作品が描かれたのは34歳のとき。
「深海曼荼羅」を描いた東京藝術大学の上司の冥福を祈り、制作されました。
光届かぬ海の底で、自ら光を放つような、精霊的な存在にも感じられる生き物たち。
地上30階の中之島の夜景と並び、深い夢幻の世界が佇んでいます。
たからもの 続深海曼荼羅
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リーガロイヤルホテル(大阪)公式ホームページ
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