前回に引き続きヤコブセン建築のご紹介です。
ルードブレ市庁舎は1956年、第二次大戦後の市庁舎建築です。
まず外観
全面をガラスのカーテンウォール(建物の重さを支えていない壁)
で構成されています。
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SASロイヤルホテル(1960)
同じくガラスのカーテンウォールで構成された
SASロイヤルホテルの外観。
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短い方の壁は石張り。
左側の小さい箱は議会棟。ガラスの渡り廊下で繋がっています。
エントランス
この向こうが議会棟。
赤い支柱が印象的です。でもどこかで見たような・・・
階段横のスペースに スワンチェア ・・・
やっぱりどこかでみたような。
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ナショナルバンク(1971)
集大成のナショナルバンクについては
また改めてブログでご紹介しますね。
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ミーティングルーム
大きなテーブルを囲んでたくさんの セブンチェア が並んでいました。
感動したのはこのペンダント。
自動で昇降するんです。
光の演出を大切にするヤコブセンらしさを感じます。
議会場
オックスフォードチェア がずらり。
配線までもデザインされ、規則正しく配置されたランプ。
シンプルながらも圧倒的な存在感でした。
入口には素敵なおもてなしが・・・
チョコレート美味しかったです。
この議場、中央に立つと音が一切反響しないそうです。
自分の声を明瞭に聞き取る為なんでしょうか。
主張もストレスなくできますね。
皆さんパンパン手を叩いては『おおー!』と感動していました。
本人しか分からない感覚なんです。
小心者の私は前に出ていくことができず、
体験するチャンスを逃しました・・・ああ。
吸音パネルの壁にはオリジナルの時計。
オフィス棟の廊下には3本脚のドットスツールが固定されていました。
スウェーデンへ手漕ぎボートで亡命した第二次世界大戦中、
ヤコブセンは一切建築には関わることがありませんでした。
そして戦後、
デンマークに戻ったヤコブセンは次々とデザインを続けていきます。
外観は相変わらず無機質なマッチ箱。
でも一歩入るとあちらこちらにヤコブセンらしい曲線、
光の使い方・・・
ヤコブセンのデザインはここからがクライマックス。
1971年にこの世を去るまで、
その完成を見届けることができなかったナショナルバンクまで、
ヤコブセンのデザインはその魅力を増して行くのです。
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