『世界一美しい』と称される、ルイジアナ美術館。
もともとは邸宅だったこの建物。
増築、改築され、1958年に新たな美術館として誕生しました。
エントランスはとても小ぢんまり。
これから起こるめくるめく感動を、この時はまだ予見できませんでした。
エントランスにはヘンリー・ムーアの彫刻。
広大な敷地に建てられた回廊式の建物。
長く愛されたであろう PK31 が。
建築家、ヨルゲン・ポーとヴィルヘルム・ヴォラートは
この建物に住みながら起伏に富んだ土地を歩き、
まるでヴィラを建てるようにデザインしたそうです。
回廊はレンガの床とパイン材が使われています。
どことなく日本の雰囲気のする心地よい空間です。
とにかくジグザグの廊下で、コーナーごとに彫刻が存在していました。
これは、なるべく樹木を残すなど、美しい自然を破壊しないための配慮。
来館者は見えない次のコーナーへの期待でワクワクしながら進み、
いつの間にか自分がどこにいるかわからなくなる錯覚に陥ります。
中庭にも様々な彫刻が、まるで自然と一体になっていました。
景観も含めてアート、その空間を建物が包み込んでいます。
実はこの辺りから興奮してしまい、写真が撮れていません・・・
回廊の先には様々なスペースがあり、
ワークショップなどが開かれているそうです。
カオスな子供スペース。
曲線のテーブルにカラフルな セブンチェア がとても似合っていました。
小さいころからアートが身近にあるんですね。素晴らしいです。
そしてそして・・・本日のハイライト。
ジャコメッティのスペース。
このスペースには3作の彫刻があり、それらの視点が交差するように配置されています。
つまり、空間全体がひとつの作品。
その中に自分がいることに、とにかく感動。
カフェコーナー。
オーレスン海峡を望む庭園にはアレクサンダー・カルダーのモビールが。
あいにくの天気でしたが、それでも自然の心地よさ、豊かさを感じることができました。
天気の良い日には芝生で寝転んだら気持ちいいでしょうね。
この美術館には立ち入り禁止の看板も、ロープもありません。
それでも作品に無遠慮に触る人は誰一人いませんでした。
『芸術鑑賞』といった堅苦しいイメージは全くなく、
知らないうちにアートの中にいるような、とても身近に感じられる場所。
美しく広大な自然とともに、この美術館の懐の深さを実感しました。
ところでこのルイジアナ美術館の名前ですが、
この建物の最初の所有者、
アレキサンダー・ホルムの奥様に由来しているそうです。
なんとこの方、3回結婚をされているのですが、
奥様のお名前がすべてルイーズだったとか。
嘘のようなホントのお話。
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