青山店:yusuke
今回のデンマーク研修報告では、ルイジアナ美術館の画像をご紹介いたします。ルイジアナ美術館はコペンハーゲンから少々離れており、北に約35Kmほど行った海沿いにあります。絵画や彫刻、インスタレーションなど近現代のアートが中心です。展示内容ももちろんですが、そのロケーションと建築が美しい美術館です。
元々邸宅であった建物を利用して美術館としていますが、敷地が広く、建築は複雑な回廊式になっています。何となく気の向くままに歩いていた私は自分がどこにいるのかしばしば分からなくなりました。
海と空の青に芝生が非常に綺麗でした。フリッツ・ハンセン社の本社やスラレド市庁舎も空の青と芝生の緑が非常に美しく、この組み合わせは今回のデンマーク研修で非常に良く目にしました。とても印象深いです。
カフェでドリンクなどを買い、思い思いに芝生に座りゆっくりと過ごしている人が多くいました。私が行った9月頭は少しひんやりとする気候でしたが、暑すぎず寒すぎず、外でのんびりするには良いくらいの気候でした。
カフェのテラス席に置いてあるチェアはキャスパー・サルトがデザインしたアイスチェア。風で倒れた際も背面のカーブがクッションの役目を果たし、割れたりすることがないように出来ています。脚の先端のキャップには、雨水などが溜まらないように水抜きの穴が開いています。素材は耐光性にとんでいるASAプラスチックを使用。デザインももちろん、機能性も非常に優れたチェアです。
建物内の席にはセブンチェア。柔らかい色合いが窓から差し込む光と相まってとても柔らかい空間を演出していました。
屋外にあった彫刻です。何となく可愛いので写真にとってきました。「飾る」「展示する」というよりも、「何となくそこにある」といった具合に、屋外には彫刻作品がいたるところにありました。
そして私が一番感動したのがこちらです。
ホールに設置された木製の固定のチェア。こちらはポール・ケアホルムの作品。今まで写真や本などで見てきましたが、やはり実際に現地で見たときの感慨はひとしおでした。催し物もなかったため、電気も消えており人も全くおらず、ホールは静まり返っていました。そんな中、整然と並んでいるチェアは、ケアホルムの作品に共通する静謐さを湛えていました。
ほとんどのチェアは座面がたたまれておりましたが、たまに座面が開いたままのチェアがあり、それがまた詩的で非常に美しかったのを覚えています。
次回も引き続き、デンマーク研修報告をさせていただきます。
2015年 デンマーク研修報告①
2015年 デンマーク研修報告②
2015年 デンマーク研修報告③
◆青山店では現在、全世界25セット限定のラフ・シモンズ仕様PK80/91を展示しております。
※REPUBLIC OF FRITZ HANSEN STOREはフリッツ・ハンセンを扱う唯一の専門店です。
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