不許葷酒入山門

NHK連続テレビ小説「カーネーション」の舞台、大阪府岸和田市はだんじり祭りで有名となりました。岸和田だんじりが宮入りする岸城神社のちかくに「五風荘」という建物があります。岸和田の財閥である寺田利吉氏が昭和4年から10年かけてつくられた邸宅です。敷地面積は2,400坪、建坪300坪あり、3つの茶室と回遊式庭園があり四季折々の変化を楽しめる設えです。近代建築が1960年以降発展し、新建材やガラスなどで設計されたモダンなデザインが住居設計として注目をされてまいりましたが、最近、この様な日本の伝統的な建築や当時のライフスタイルに触れると、日本人古来の美意識の高さに瞠目するばかりです。

 

(KEIZO)

 

 

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門前の石柱「不許葷酒入山門」(ふきょくんしゅにゅうさんもん)

これは「五風荘」 のものではありませんが、同じ様な石柱が「五風荘」の庭園門の脇にあります。

これより先、お酒や葷を持ち込んではいけないという意味。

もともと、禅宗のお寺の山門脇にたてられていたものと思います。

修業の場で、酒や葷(ニラやネギなど臭いのきつい野菜)はご法度とのこと。

寺田利吉氏は、茶室を有する場でも同じある意味修業の場と考えたのでしょうか?

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