PK22-名作の証明

2004年夏、はじめてデンマークを訪れたときのこと。第3ターミナルの到着ゲートを出て、ガラス張りのモダンな建物に充満するやわらかな光と、その光に照らされている、ポール・ケアホルムの「PK22に感動したのを覚えている。
華奢なフォルムの「PK22は大柄なデンマークの男性から、女性、子どもまでを等しく受けとめていた。使い込まれたレザーは、歴史を物語ると同時に、真の北欧デザインは時を経るごとに美しさを増していくということを教えてくれた。

ぼくの家にも、一脚の「PK22がある。今はもっぱら8月に3歳になる息子の、「お母さんといっしょ」を見るときの指定席になっている。彼の鼻水やよだれが染み込み、僕のもとを離れていくときには、今よりも味わい深い椅子になっていることだろう。

(KENTARO)

 

 

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20115月発売】

『北欧デザインの巨人たち あしあとをたどって。』(ビー・エヌ・エヌ新社)

http://www.bnn.co.jp/books/title_index/design/post_160.html

*ヤコブセン、フリッツ・ハンセンのエピソードが満載です!

萩原健太郎
http://www.flighttodenmark.com/

 

 

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