一木一草に神を見る。

先日、TV番組「なんでも鑑定団」で、パリで活躍した銅版画家「長谷川潔」を知りました。メゾチントという古い技法で,細かなグラデーションを可能にし、緻密な表現が特長の作品です。画の対象は自然。とりわけ草木の描写は細部にわたるまで精密に施され,見る者を圧倒します。「一木一草を追求すれば神にたどりつく」といった名言を残しています。アルネ・ヤコブセンも建築家になる前は草木を対象とした画家になりたかったそうです。父親の勧めで,その才能を活かせる職業である建築家になったのですが、「生まれ変わったら庭師になりたい」というほど草木や花が大好きだったようです。「神がこの世に造った創造物で植物ほど美しい物はない、とりわけサボテンの形状は美しい」と名言を残しています。ヤコブセンがデザインした「エッグチェア」「スワンチェア」「セブンチェア」に植物の造形が見え隠れするのは私だけでしょうか?

 

(KEIZO)

 

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一樹(ニレの木)長谷川潔 (1891-1980)

27歳で渡仏し89歳で亡くなるまで一度も日本に帰国せず、生涯をパリで過ごす。

 

 

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草木の撮影に没頭するアルネ・ヤコブセン (1902-1971)

 

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フリッツハンセン本社(デンマーク)のミュージアムにある石膏で出来たプロトタイプ。

まるで新芽が発芽したような形状・・。

 

 

 

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