アート&デザイン考察

小説「かたちだけの愛」の作家、平野啓一郎氏、日経新聞でアートとデザインの違いを「機能性」があるかどうかと解説されています。アートは人の心を癒したり、興奮を与えたりする物で、日常生活の中では特に役に立つ機能はないですよね。しかし、更に平野氏は踏み込んだ解説をされています。「ところが、その(機能性ある)椅子だとか棚だとかにしても、四六時中、機能し続けている訳ではない。というより、むしろ、大半の時間は、何の機能も果たさずに、部屋の中に置かれている物体でしかない。その役に立たない時間には、むしろ、アートで有った方がよいのではないか?そこにプロダクトデザインがアートにアプローチする必然性がある。」なるほど!です。

 

 

(KEIZO)

 

 

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マーティン・バースの「スモーク」シリーズ。

「スモークシリーズは家具を燃やして、炭となった椅子やシャンデリアをエポキシコーティングしたもので、機能性を否定されながら、機能に留まり続けている姿に、廃墟美的な魅力が有る。」

(平野啓一郎)

 

 

マーティン・バースは2009年に発表されたデザイナーセブンで「プライマーグレー」色をデザインしています。

 

 

 

 

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