うーん、凄い。600万脚という数字。
BS日本テレビで11月6日に放映された「ブランドストーリー」
FRITZHANSEN」 はご覧になった方も多いかと思いますが。
この数字は、そこで紹介されたセブンチェア(Siries-7)が現在までに
生産され、世界に広まり使われた数量のこと。
ことの重大さ、凄さを表現する時に良く数字を挙げます。
人には数字で伝えることが抽象的な形容詞を使うよりずっと説得力を
増すからでしょう。TVの編集者はこのテクニックを使いましたか。
復習してみましょう。セブンチェアをスタッキングして積み重ねていくと
600万脚という数字はなんと240Kmの高さになり、
これは東京タワー772基と同じ高さになるという例えなのでした。
(東京タワー333m)
なるほど、それでは面積ではどうなるのかと興味はつのるばかりです。
デザインの本質からどんどん脱線してしまいますが。
一脚あたり平面積は0.25㎡。600万倍すると1,500,000㎡となります。
東京ドーム(良く引き合いに出る)は46,750㎡ですから
ドーム全体にびっしり敷き詰めて東京ドーム32個分。
うーん、一寸インパクトに欠けますかねこの表現は。
日本列島全土を埋めたら良かったのに!
ではでは、セブンチェアを横並びにどんどん繋げていくとどうなりますか?
0.5m×6,000,000=3,000,000m=3000kmになります。
ゲッ、これは日本列島全体のおおよその長さになりますよ。
これはインパクトありますね。
日本縦断でセブンチェアが手をつなぐ姿は絵になります。
いずれにしても、ヤコブセンのSiriesセブンは凄い勢いで生産され、
人々の暮らしの中にとけこんでいます。
数字を持ち出して物理的に説明するまでも無く多くの人に愛されているのです。
そうです、愛や尊敬を測るのに物差しなんてありませんから。
TVで解説されていたのはFRITZHANSENのフィロソフィーでした。
ヤコブセン、ケアホルムをはじめ多くのデザイナーと丹精込めて
作りこむマイスター達の心の温まるブランドストーリーでした。
(TAKEZO)