柳宗理

日本民藝館に先日、「河合寛次郎120年記念展」を観に行ったおり、ミュージアムショップで「柳宗理 エッセイ」本を購入しました。書の中の112頁から始まる「新しい民藝・生きている民藝」では、雑誌「民藝」に連載された文章が集められています。デザイナーの有名・無名を問わず世界中から選りすぐられた工業製品について柳宗理流の解説がなされています。その中の「ヤコブセンの椅子」では、「スワンチェア」を「チューップチェア」と表記されデザインの解説をされています。かねてより、私も「エッグチェア」のデザインの発想は薔薇の花弁を思い、「スワンチェア」は発芽した植物を連想していたので、興味深い解説に感動しました。

 

(KEIZO)

 

 

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「柳宗理 エッセイ」柳宗理著

株式会社平凡社

 

 

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「腰掛け、休息するためのアームチェア(安楽椅子)は、腰掛け易いという物理的機能は勿論大切でしょうが、身と共に心も安らかに休息出来得るような、人間味豊かな暖かい椅子であらまほしく思います。この椅子はチューリップチェアと呼ばれていて、デンマークの有名な建築家ヤコブセンが、技術者と共に長い間協力・研究して出来上がった素晴らしい椅子です。シンプルで柔和、軽快でしかもどっしりした安定性のある椅子です。」

「柳宗理 エッセイ」柳宗理著121頁より引用。

 

 

 

 

 

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