透明な迷路 21世紀美術館

 

金沢の21世紀美術館に行ってきました。

 

オランダのデザイン誌「FRAME」にSANAAの作品が取り上げられた時、見出しに

 

Layer of  transparency と書かれていたのを思い出した。

 

 

この美術館は外壁が方向性を持たない大きな円形になっていて、

 

透明なガラスである為どこからでも入れるような開放されたイメージがある。

 

中に入ると更にガラスのスクリーン状の仕切が内と外を画して巧妙に配置されていて、

 

透明な迷路に踏み込んだような楽しさがある。

 

迷路を行きかう人たちは透明なレイヤーに閉じ込められたように見え、それが幾層にも

 

重なって異相な空間を一度に透視しているように見えるのがなんとも楽しい。

 

美術館の概念を変えたともいわれるコンセプトは確かに新鮮です。

 

SANAAの作風が透明性にあって、しかも極限のディテールによって、

 

それが現実化していることはなんとも近未来的なデザインだと感じました。

 

そして、

 

FRITZ-HANSENのアントチェア、スワンがここにも又、登場していることがなんとも

 

超時空的感慨をもたらしてくれました。

 

ヤコブセンのデザインは一体未来のどこまで透視しているのだろうかと思います。

 

(TAKEZO)

 

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㈱KEIZO のホームページです。 http://www.republicstore-keizo.com

 

透明な迷路 21世紀美術館” への5件のフィードバック

  1. アリンコ・チェアーがこんなに沢山並ぶと、全く蟻の整列行進のように見えて、面白いですね。

  2. アリの行進とは面白い表現ですね。21世紀美術館は
    全体に白が貴重なので、BLACKのシェープが鮮明に浮き出ています。
    アントチェアもセブンチェアも行、列になった時の連続する
    形の美しさは格別です。
    建築の設計の段階ですでにヤコブセンやケアホルムが
    CGのパースペクティブで表現されているのには感心させられました。CGは館内で放映されていました。

  3. 言われるとおりです。ユーモラスでさえありますね。
    アントチェア、セブンチェアは整列させたり、ランダムに散らばせたりしても
    群になった様子は結果とてもうまく調和しています。
    単体のデザインの完成度も高いですが、ヤコブセンはきっと未来の空間での使われ方まで
    想像していたのでしょう。

  4. 金沢の歴史てきな出来ごとかと思います。
    金沢はゆやかな坂がありますが、広坂中りは起伏の美しい所です。建築の計画を聴いた頃は少し心配もしましたが、今はとても誇りに思います。
    フリッツハンセンの家具がとてもよく似合います。
    スワンがキレイですね。

  5. ヨーロッパなど歴史的地域に現代建築が立てられる場合も
    環境との調和が問題視されています。むづかしい理論はあるかもしれませんが、今の時代精神を表現していくことは大切です。21世紀美術館はその意味で成功していると思います。
    (TAKEZO)

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