大阪市立近代美術館(仮称)心斎橋展示室で現在公開中の「かたちのちから」展へ行ってきました。具体美術協会の吉原治良やそのお弟子さんの金山明・田中敦子・元永定正の作品や草間彌生・福岡道雄・三木富雄といった前衛芸術の作品も見れます。「高度成長期の美術篇」と言う副題が付き1950・60年代に発表された作品ばかりを展示しています。館内は3つのパートに分類されとても見やすく、この時期の現代美術を楽しく見せてくれる工夫が凝らされていました。「高度成長期の美術篇」と言う事なので、何か作品に時代性が見てとれるのか?と思って見ましたが、美術素人私にとっては、ほとんどの作品に50・60年代と言うイメージがなく、各作家のアイデンティテーの強烈さに翻弄されました。無からアートを創造していく芸術家と言う人々は世俗の流行や常識から隔絶された世界で生きているのでしょうか?それと50・60年代は不思議なことにインテリアの世界にもたくさんの作品(ル・コルビジェのLCシリーズやアルネ・ヤコブセンのセブンチェア、ポール・ケアホルムのPKシリーズなどなど)が世に出ました。今日までベストセラーとして販売されているタイムレスデザインがこの時期にも創造されているのです。
(KEIZO)
吉原治良 「作品」 1964-65年頃
大阪市立近代美術館建設準備室蔵
今井俊満 「勝利」 1963年頃
大阪市立近代美術館建設準備室蔵
福岡道雄 「ピンクバルーン」 1966-68年(1994年再成型)
大阪市立近代美術館建設準備室蔵
かたちのちから Power of Form 2010年4月29日~6月20日 ← リンクはこちらから
大阪市立近代美術館(仮称)心斎橋展示室
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